皆様はPECSを知っているでしょうか?言語の代替えとなるコミュニケーションツールの1つと考えて頂いて良いと思います。
この記事では「PECSってなに?」ということで「PECSの概要」「PECSの対象」という基本的な部分にフォーカスを当て、まとめていきたいと思います。
1 PECSとは
この章をお読み頂くと「PECSとは何か」という基本的な説明から「PECSの対象」まで、PECSを大枠で捉えることが出来ます。
それでは具体的に見ていきましょう。
1-1 PECSの概要
PECS®とは、Picture Exchange Communication System® :絵カード交換式コミュニケーションシステムの略で自閉症児(者)やコミュニケーションに課題を持つ子供や成人が自発的なコミュニケーションが取れるように教えていくもので、アメリカをはじめとする世界60国以上の国や地域で、根拠のある指導・支援と認知されている物です。
上記のリンクから「ピラミッド教育コンサルタントオブジャパン(株)」のホームページに移動すると、ワークショップやセミナーも開催されているようなので、興味のある方は調べてみるのも良いかもしれません。
1-2 PECSの対象
PECSにの対象になるのは、発語や他者とのコミュニケーションに困難がある人達で、それは必ずしも言葉を話せない人達だけではありません。
例えば「発語はできるけれど独りで話している」や「質問には答えられるが自発的な発語はない」などのケースも、PECSの対象となります。
つまりPECSとは発語できない人にとってはコミュニケーションを代替えするツールであり、発語が出来る人にとってはコミュニケーションを広げるツールだと言えます。
以下のフローチャートでPECSの対象となるのかチェックすることが出来ます。
出典:フローチャート│ピラミッド教育コンサルタントオブジャパン(株)
2 まとめ
ここまで「PECSってなに?」ということで「PECSの概要」や「PECSの対象」について見てきましたが、いかがだったでしょうか?
大枠でPECSの出来ることやどういう対象に有効なのかが分かって頂けたかと思います。
具体的なやり方やその方法についてはピラミッド教育コンサルタントオブジャパン(株)のホームページにて「PECSってなに?」というページで詳しく紹介されていますので、そちらを是非ご覧下さい。
始める前は難しく感じてしまうかもしれませんが、私も現場で見ていて特に自閉症の子のコミュニケーション能力の向上に効果を感じています。
皆様も是非、取り入れてみてはいかがだったでしょうか?