事業所における有給消化│療育のお仕事

運営者:田中
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この記事では「事業所における有給消化」と言うことで、テーマに沿った運営者の経験や考えを中心に記事にまとめていきたいと思います。

 

是非、最後までお読みください。

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1 事業所における有給消化

この章では「事業所における有給消化」というテーマを「事業所の実状」と「年次有給休暇の計画的付与」という項目に分けて考えていきたいと思います。

1-1 事業所の実状

療育のお仕事に興味のある方もこの記事を読まれていると思いますが、そんな方々も療育のお仕事の待遇や実状は気になるところだと思います。また、特に事業主の方に読んで欲しいと思っています。

有給休暇について言えば、私の経験では消化率はやはり低めでした。土日も開所していて完全シフト制の事業所は特に低かったのを覚えています。特に事業所はスタッフも少人数であることが多く、主要の社員が休むと回らなかったり、運転出来るスタッフがいなくなる…と言った悩みは尽きません。

しかし有給休暇は法的にはもちろん、雇用契約で法人とも契約している労働者の権利です。そして時が過ぎると消滅してしまう期限までついています。

運営者:田中
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このままでは良くないことは分かるのですが、ではどうすればいいのでしょうか?次項目ではその辺をより具体的にまとめていきたいと思います。

1-2 年次有給休暇の計画的付与

そもそも有給休暇というのは「労働者の心身の疲労回復の為に、賃金の発生する休暇を与える制度」なんです。なので、消化出来なかったら残念だったね…で済ませてはいけないんですね。

「年次有給休暇の計画的付与」というのを聞いたことがある方もいると思いますが、予め計画を立て有給休暇を使う日を決めておくことで消化率を上げることが出来るというものです。しかし、5日間は労働者の個人的な事由で使えるように残しておく必要があります。

また事前に労使協定で締結したり、就業規則への明記などが必要になる他、有給休暇未取得者への対応など様々なハードルをクリアする必要があります。しかし、準備さえしてしまえばそんなに難しいものではありません。

運営者:田中
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少しでも労働者であるスタッフにとって働きやすい環境を作るのが、使用者側の仕事だと思いますので、是非計画性を持って取り組んで頂きたいと思います。

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2 まとめ

さて、ここまで「事業所における有給消化」という事で「事業所の実状」と「年次有給休暇の計画的付与」と言う項目に分けて考えて来ましたが、いかがだったでしょうか?

実際の現場の実状や有給休暇の消化率を上げるヒントが分かったかと思います。「年次有給休暇の計画的付与」については、導入時には多少のハードルがあるものの、運用し始めるとそんなに難しい事ではないのが分かると思います。

最後にもう一点、労働者側であるスタッフにとっては、不利な点を挙げておくと、予め計画された有給休暇は基本的には変更出来ないということです。しかし、使用者側は事業の正常な運営を妨げる場合は「時季変更権」を行使することが出来るという点です。

会社を守るということは労働者の生活を守るという「一蓮托生」だと考えれば、納得せざるを得ないと思います。使用者の皆様は是非、有給休暇の消化について改めて考え、しょうがないで済まさずに出来ることをやって欲しいと思います。