この記事では「負けたくない」「失敗を受け入れられない」子どもについて、考えていきたいと思います。
失敗を受け入れられない子どもは意外に多くいて、それが原因で問題行動に繋がることも少なくありません。
1 負けたくない子ども
この章では「負けたくない子ども」の心理や対応について、具体的な例を挙げながら考えていきましょう。
1-1 「負けたくない子ども」の心理
例えば宿題で間違いを指摘された、ゲームで負けたなど、頑張った子どもは少なからずショックを受けます。
今回のように「負けたくない」「失敗を受け入れられない」子どもは、この場面での切り替えが上手く出来ずに沼に沈んでいくように見えます。
それも人から沈められていると言うよりは自分自身で「なんでなんでなんで…」「バカにされてる」と、事実とは異なる自らの妄想を膨らませていた「こっち見んな」「憐れむな」など、なんでもないことに過剰に反応してしまっている子が多いです。
では、そのような沼から救ってあげるにはどうしたらいいのか、次の項目でみていきましょう。
1-2 「負けたくない子ども」への対応
前項目で見た沼から子ども達を救い出すのは中々容易ではありません。アメを使って甘やかしておだてれば簡単でしょうが、それは誤学習に繋がりますよね。
私は、自力でこの沼という負の連鎖を断ち切るべきだと考えています。それには自分を見つめる時間がどうしても必要になります。つまり、子どもが自力で戻ってこれる環境を作ってあげる事、適切なタイミングで端的に声掛けをすること、戻って来た時に当たり前のように受け入れてあげることだと思います。
2 まとめ
さて、ここまで「負けたくない子どもへの対応」ということで、その際の心理や対応について考えてきましたが、いかがだったでしょうか?
私自身子どもの時は近い心理状態を体験したことがあり、そういう子をみると「気持ちは分かる」と、いつも思っています。
しかし、分かるからこそ「自力で負の連鎖を断ち切る」ことを覚えて欲しいと思うのです。「1人思い詰めている子どもを放っておくのが可哀想」と思う人もいるのですが、それではいつまでも「子どもを負の連鎖に縛る」ことになります。
今だけではなくて、将来を見据えた時に今何をすべきなのかを基準に考えて療育をしていきましょう。