この記事では「実地指導の前に慌てない準備をしよう」と言うことで、テーマに沿った運営者の経験や考えを中心に記事にまとめていきたいと思います。
日常生活や仕事、療育でも役に立つ内容となってますので、是非最後までお読み下さい。
1 実地指導の前に慌てない準備をしよう
この章では「実地指導の前に慌てない準備をしよう」というテーマを「実地指導とは」と「事前の準備は日々の仕事」という項目に分けて考えていきたいと思います。
1-1 実地指導とは
この業界に少しでもいたことがある方は、実地指導と聞くと「監査」と混合して怖いイメージだけが先行してしまっている人がいると思います。しかし、実地指導と監査は明らかに違うものであるというのをお伝えしておきたいと思います。
監査は事業所から内部通告があったり、虐待の通告があったりした時など、何かあった際に事実確認をしたりするもので、基本的には徹底的に調べあげると考えて良いと思います。
では実地指導はというと、実地指導とは読んで字のごとく「実際の現場で指導を受ける」ということになり、開所から1年程度で全事業所に対して実地指導はおこなわれます。監査と違い調べあげるというよりは、求められている基準に達しているのか確認し、足りてない部分を指導することにより事業所が安定して運営出来るように手助けをしてくれるものになります。
だからといって「じゃあ実地指導が来るまで何もしなくていいや」という訳にはいきません。特に請求関連や減算の項目に関しては過去に遡って返金する自体にもなります。この辺りで監査と混合してしまう人がいるのでしょう。
それではどのような準備をして実地指導に望めば良いのか、どれぐらい前から準備を始めたらいいのか、次項目ではその辺りをもう少し考えていきましょう。
1-2 事前の準備は日々の仕事
どのような準備をして、いつから準備を始めたらいいのか、という問題ですが、結論から言ってしまうと「日々の業務を毎日キチンとするだけ」です。前項目でも書いたように、実地指導は日々の業務や記録が一定以上の基準に達しているのか、足りないものは無いのかをみているので、毎日ちゃんとしてれば問題ないことが多いです。
毎日をキチンとって言っても、そもそも何を記録したらいいのか分からない…という方もいらっしゃるかもしれませんし、今の自分の事業所の状況を実際に調べておきたいという方もいると思いますが、各自治体で自主点検表などを配布しており、実際に実地指導の前に記載して提出する義務のあるものなのになります。
自主点検表に関しては「実地指導 自己点検シート 令和4年」などで検索するとすぐに見つかると思います。
2 まとめ
さて、ここまで「実地指導の前に慌てない準備をしよう」という事で「実地指導とは」と「事前の準備は日々の仕事」と言う項目に分けて考えて来ましたが、いかがだったでしょうか?
実地指導は怖いものではなく、事業所の質を一定以上に保つ為の手助けをしてくれるものであり、その為に特別な準備をするというよりは、毎日決められたことをキチンとこなし、安定した運営をしていれば土壇場で慌てることはない、というのが分かったかと思います。
前章でも実地指導の前には自主点検表の提出が必要事などと書いていますが、実地指導の前に自主点検をしても、どうにもならないことも中にはあります。委員会を設置しミーティングをおこなう、防災訓練など以前からやっていないとどうしても出来ないことがあるのも事実です。
事業所ができた時点で、自主点検表やガイドラインを十分にチェックして、円滑に進めていくのがベストだと思います。早めから始めれば始めるほど見直しも楽だし、業務がものすごく分かりやすくなると思います。
皆様も是非、毎日の積み重ねで準備を始めて下さい。