この記事では「これはいい!小集団でルールゲーム」と言うことで、テーマに沿った運営者の経験や考えを中心に記事にまとめていきたいと思います。
日常生活や仕事、療育でも役に立つ内容となってますので、是非最後までお読み下さい。
1 これはいい!小集団でルールゲーム
この章では「これはいい!小集団でルールゲーム」というテーマを「ルールゲームとは」と「導く必要性」という項目に分けて考えていきたいと思います。
1-1 ルールゲームとは
ルールゲームとは、過去記事にも書いていますがルールを持たせた遊び全般を指しているのは間違いないのですが、ポイントとしてはゲーム自体のルールを守るのと別にルールを設定する所にあります。
例えば神経衰弱をするとして「順番を守る」「めくったカードを皆に見せる」「元あった場所に戻す」などはゲーム自体のルールになりますが、それに加えて「今回はゲーム中は席を立たない」や「今回は人の番の時に喋らない(喋る時は手を挙げてから)」「人が嫌がることをしない」など、ゲームとは直接関係ないルールを決めて守りながら遊ぶことをルールゲームとしています。
なぜルールゲームが必要かというと、事業所は将来子ども達が出ていくであろう「社会の縮図」です。社会に出ると、理不尽なことや本人にとっては苦痛を伴うことも少なからずあると思います。それを遊びの中から少しでも体感し、般化していきたいと言うのが狙いになります。つまりSSTの事なんです。
そんな嫌な思いをしない社会を作ってあげれれば1番いいのかもしれませんが、恐らくそれは難しいでしょう。
そうであれば、本人達が力を持って対応出来るようになって欲しいと思います。
1-2 導く必要性
もう1つ大切なのは「導く」ということです。特性の1つとして、自分自身でやりたいことを見つけたり、発想するのが苦手な子や難しい子もいるのが事実です。私の経験上、そういう子は誰かの後をついて行って真似をしたり、言いなりになりがちな部分が少なからず見られます。「なんかこのペアが一緒になるとトラブルが大きくなるな…」なんて時はその可能性も視野に入れて見てもいいかもしれません。
家庭で何でも与えられていたり、YouTube、ゲームなどものや情報で溢れかえっているからこその弊害の1つではないかと感じていますが、それも訓練することで成長することは可能だと考えています。そのためにも様々なルールゲームをおこなったり、ルールゲームをする際にヒントを出したり、ゲーム内容を決める時に子ども参加型でおこなったり、ゲームを決めること自体からルールゲームが始まっていると考えるべきでしょう。
本人の好きな遊びがいくつか見つかれば、きっといつかそれを自分から言ってくれる!そう信じて継続していきたいですね。
2 まとめ
さて、ここまで「これはいい!小集団でルールゲーム」という事で「ルールゲームとは」と「導く必要性」と言う項目に分けて考えて来ましたが、いかがだったでしょうか?
ルールゲームとは、ゲームのルールとは別にルールを設定して遊ぶことによって、楽しみつつも社会に出た時のルールを守る練習をしていくSSTであるということ、また自分から発想出来なかったり何をしていいか分からない子どもにとってのヒントとなるような練習も合わせておこなえたり、メンバーや時間に幅があっても多種多様な遊びの中でおこなえる優れたプログラムであることが分かったかと思います。
また、私は過去に「療育でルールを考える1│療育プログラム」や「小さなルールこそ守るべき│療育プログラム」や「自由遊びの許容範囲と注意の仕方│コラム」や「TVゲームは療育として適切なのか│コラム」や「「つまんない」と言う子ども│コラム」やといった関連記事を書いています。少し違った角度から見ることで新しい発見があったり、より理解が深まると思いますので、是非リンクからお読みください。