この記事では「日々の積み重ね!嫌なことから逃げない力」と言うことで、テーマに沿った運営者の経験や考えを中心に記事にまとめていきたいと思います。
日常生活や仕事、療育でも役に立つ内容となってますので、是非最後までお読み下さい。
1 日々の積み重ね!嫌なことから逃げない力
この章では「日々の積み重ね!嫌なことから逃げない力」というテーマを「可哀想なのはどっち?」と「今できること」という項目に分けて考えていきたいと思います。
1-1 可哀想なのはどっち?
療育のお仕事をしていると優しさと甘さを混同して勘違いしている支援者によく出会います。子どもが通所を渋ったり、プログラムを嫌がった場合に「可哀想だから…」と「いいよ、いいよ」としてしまっている支援者が結構いるんです。しかしそのタイミングでの「いいよ、いいよ」は、子どもにとっては「逃げ道を見付けた」という誤学習になってしまうでしょう。
こういう話をすると「いや、これは合理的配慮で…」という支援者が必ず出てくるのですが、嫌なことならやらなくていいという事のどこが合理的配慮なのでしょうか?私には、頑張れば出来ることを感情に任せて逃げているようにしか見えません。
今、多少イヤな思いをしつつも頑張って般化するのと、今少しのイヤなことから逃げて将来もっと大変な思いを長くするのとどっちが可哀想なのでしょうか?療育の現場は余暇を中心に遊ぶところではなく、将来の準備をする場所であるべきなのではないでしょうか。
療育の歴史はまだまだ浅く似たような表現もあるため、色々ごちゃ混ぜになって支援者も正しいことが分からなくなってしまうことがあります。
アンテナを張って日々勉強することが大切ですね。
1-2 今できること
今できることは今するのがベストだと私は考えています。特に療育に関しては「早期療育」という言葉があるように、早いうちにおこなう方が子どもへの負担も少なく、より般化しやすいと考えています。
それでは今出来ることとはなんでしょうか?
それは「コツコツ積み上げていくこと」です。例え早期療育に恵まれず中学生から始めたとしても、コツコツと積み上げていくしかないんです。勿論、服薬などの選択肢もありますが「薬を飲めば治る」と言ったものではありませんので、根本的な解決にはなりません。子どもの状況によって支援の仕方も変わるでしょうが、コツコツやることには変わりはありません。
ただでさえ一進一退で、3歩進んでは2歩下がってしまうのが療育なのに、療育の現場で余暇を中心に遊んですごしていては、せっかく学んだことをリセットされるのも早くなってしまうでしょう。
療育の現場にいる私は、個別療育を1週間に1時間やったところでリセットされてしまって、1週間後にはほぼゼロからスタートになってしまうのでは?と思ってしまいます。
2 まとめ
さて、ここまで「日々の積み重ね!嫌なことから逃げない力」という事で「可哀想なのはどっち?」と「今できること」と言う項目に分けて考えて来ましたが、いかがだったでしょうか?
どっちが可哀想?というのは、今か将来…いつ頑張るか?という問いと同義であるということ、また今出来ることはコツコツと積み上げていくことなんだというのが分かったかと思います。
また、私は過去に「お約束!小さなことからコツコツと│コラム」や「積み重ねることの大切さ│コラム」や「療育は子どもの幸せ?支援者の葛藤│コラム」や「優しさが原因の誤学習│コラム」や「子どもに先の話をしてあげよう│コラム」といった関連記事を書いています。少し違った角度から見ることで新しい発見があったり、より理解が深まると思いますので、是非リンクからお読みください。