感情コントロールを促すヒント│療育プログラム

運営者:田中
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この記事では「感情コントロールを促すヒント」と言うことで、テーマに沿った運営者の経験や考えを中心に記事にまとめていきたいと思います。

 

是非、最後までお読みください。

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1 感情コントロールを促すヒント

この章では「感情コントロールを促すヒント」というテーマを「コントロールするのは本人」と「私達の出来ること」という項目に分けて考えていきたいと思います。

1-1 コントロールするのは本人

療育をしていると、ついつい「○○してあげなきゃ」と思ってしまいがちで、それ自体が子供の成長や感情のコントロールを阻害している可能性があります。

つまりそれは大人のエゴと言うことになります。中には「いや、子どもは喜んでいるから間違ってない」と言う方もいらっしゃるのですが、私からすると「大人のエゴと子どもの逃げが手を結んだ状態」に過ぎないと思っています。

あくまでも感情をコントロールするのは本人の役目であるということを忘れてはいけません。私達は環境を整えたり、ヒントを出し、きっかけを与えたりすることによって、あくまでも補助をしていると言う事を覚えておいて頂きたいと思います。

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この辺りに関しては過去記事の「子どものクールダウンと大人の過干渉│コラム」や「子どもの潜在能力を信じる支援│コラム」に書いていますので、そちらも併せてお読み頂けるとより分かりやすいかと思います。

1-2 私達の出来ること

前項目でも少し紹介しましたが、私達の出来ること、つまり「補助」とはどのようなものなのかを具体的に見ていきましょう。

①環境整備

元々の構造化や静養室を作るといった部分も含まれてきますが、ここでお伝えしておきたいのは「その場でおこなう環境整備」となります。どういうことかというと、例えばある子どもが不安定になり涙を流している時、周囲の子どもは興味と心配から泣いている子どもを囲んだり、声をかけたりしがちです。

しかし、感情コントロールには外部からの情報は極力少ない方がよく、与えるタイミングが重要になってきます。そこで出てくるのが環境整備です。周囲の子ども達をどうするのか、もしくは本人を移動させられるのか、今の不安定な本人にとって最も最適な環境を作るようにしましょう。

②ヒントを与える

これが先述した、タイミングを見て子ども与える情報になります。本人を観察していると、落ち着いてきて少し周りの状況等をチラチラと見ていることがあります。それは本人から外部の情報を取りにいっているので、悪くないタイミングだと考えます。

本人の気にならない抑揚や声の大きさで「落ち着いたらこっち来て?待ってるから」等と伝えます。子どもは落ち着いてきたからといって、この後どうしたらいいか分からない子もいますので、道標を立ててあげ、それを見て自分のタイミングで戻ってくるイメージです。

③きっかけを作る

ここまでで本人の感情コントロールは70%くらい出来ている感じでしょうか。後は、なんかまだ少しモヤモヤしていたり、自分から和に戻りにくいといった別の部分が引っかかっていたりします。

本人と個別に話をして本人の意向を踏まえた上できっかけを与えてあげます。集団に「入れてー」を一緒に言いに行ったり、相手がいるトラブルだったならばその子と指導員と3人で話す機会を作ったりします。

ここまで来ていれば、1歩踏み出せば後は自然に馴染めていくパターンが多いでしょう。

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2 まとめ

さて、ここまで「感情コントロールを促すヒント」という事で「コントロールするのは本人」と「私達の出来ること」と言う項目に分けて考えて来ましたが、いかがだったでしょうか?感情コントロールをするのは誰の役目なのか、私達に出来ることはなんなのかが分かったかと思います。

上記の例や声掛けの方法はあくまでも一例であり、万人に通用する魔法の言葉はありません。なので、現場の指導員や児発管などがその子どもの事をよく観察し、理解して、本人にあった声掛けをしていく必要があります。

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また、子どもとコミユニケーションをよくとって信頼関係を築いていることが大切になってきます。

 

皆様も是非、日々の療育に取り入れて見てください。