この記事では「療育における音楽の力」ということで、音楽の使い方や効果について考えていきましょう。
音楽は意味や内容が分からなくても楽しめて、気持ちをコントロールすることに繋がってきます。この記事を読んで、是非、療育に音楽を取り入れましょう。
1 音楽の力
この章では「音楽の力」ということで、音楽の使い方や効果を具体例を挙げつつ考えていきましょう。
1-1 音楽の使い方と効果
この項目では、私の現場での経験をもとに音楽の「使い方」と「効果」についいて、具体例をあげて考えていきましょう。
①リトミック
こちらは皆様が最初にイメージするものかもしれないですね。リトミックだけでなくダンスやリズム運動など、音楽自体を活動の主体におくことは、子供の興味を引き集中して活動する事が期待出来ます。
以前にリトミックを中心におこなっている児童発達支援の事業所にいたことがありますが、音楽での支持は言語での指示より入りやすく、小さい子も完璧に覚えていたのが印象的でした。
②BGM(1)
自由時間や学習の時間などで決まった音楽を流すことにより、切り替えのきっかけにする事が期待出来ます。
注意点としては、BGMが逆効果になって集中力が途切れてしまう可能性があります。子どもの特性を見て療育に繋げていきましょう。
③BGM(2)
その場に合ったBGMを流すことで、気持ちを高めたり気持ちを乗せる効果も期待できます。運動会で定番のBGMを流すようなイメージですね。
大人でも好きな音楽や、テンションの上がる音楽はありますよね!
子どもも同じように顕著に表れますので、活動にBGMを取り入れる事も検討してみると良いでしょう。
④スヌーズレン
スヌーズレンとは海外で生まれた「気持ちを落ち着かせるためのプログラムです。光や音など様々な要素があるのですが、そこまで大掛かりなものがつくれなくても、明かりを落として落ち着く音楽を流すだけでも気持ちが落ち着く効果が期待出来ます。
BGM(2)と反対に気持ちを落ち着かせる効果が期待でき、より環境を整えて臨む事もあり、BGM(2)の効果をパワーアップさせたイメージです。
2 まとめ
さて、ここまで「療育における音楽の力」ということで、具体例を出しつつ音楽の「使い方」と「効果」を併わせてみてきましたが、いかがだったでしょうか?
私が挙げた具体例が全てではなくて、まだまだ無限の使い方があり、その効果も様々だと思いますので、ご家庭や事業所の方針にあった使い方を探してみて頂きたいと思います。
また、例えば「歌詞が気になって音読が出来ない」や「聴覚過敏で逆に落ち着かない」など、子どもの特性によっては逆効果となってしまう場面もありますので注意しておきましょう。
音楽の力は素晴らしく効果的に使えばとても汎用性のある療育のツールになります。是非、音楽を療育に取り入れていきましょう。