この記事では「子育ての永遠のテーマ」…かもしれない「子どもの下ネタ問題」について考えていきたいと思います。
性に対して興味を持つことは間違っているわけではありませんので、支援者側がそこを混同して、性に興味を持つことが良くないと思わせないように気を付けておきましょう。
1 下ネタを言う子ども
この章では、子どもが下ネタを言う理由とその対処法を考えていきましょう。
子どもの問題行動を改善するためには、まず子どもの気持ちや思いを理解することから始めましょう。
1-1 下ネタを言う理由
この先に具体的な例を出していますが、いずれにしても周囲の反応や表現の内容に対して誤った解釈をしており、勘違いしている事が原因になっている事がわかるかと思います。
では、なぜ子どもは下ネタを言うのかを具体的にピックアップして考えていきましょう。
①周囲の反応を楽しむ
下ネタを言うと急に大人が反応するようになるので、その反応を楽しんでいる子は多くいますし、下ネタを言えば構ってもらえると誤学習してしまっています。
下ネタを言うと大人が過剰に反応してしまうので、それを面白いと感じてしまうパターンですね。
②単純に興味がある
年頃の男の子は特に、この理由が当てはまるかもしれないですね。興味を持つこと自体は自然なのですが、それを不特定多数の人の前で言ったりすることは「人を不快にする」「恥ずかしい」というのは伝えていく必要があります。
これに関しては悪いことではないので、注意の仕方も考えなくてはいけません。
③真似をしている
自分よりちょっとリードしている子が下ネタを言って笑いを取ったり、大人とやり取りをしているのを見て意味は分かっていないけど真似してしまう子は多くいます。
同級生や少し上の先輩の真似をして、意味もわからず言っている子は多いですね。
1-2 下ネタの対処法
私がオススメするのは「注意をし過ぎないこと」です。事業所や外出先で、ずっと下ネタを言い続けられても困るので「ここは下ネタ言って良い所かな?」程度です。
その理由は前項目の①で、注意すればするほど喜んでしまう可能性がありますし、ここでもABAの「消去」の考え方が活きてきます。
あまり関わりすぎずにスルーすることによって、下ネタを言っても楽しいことは起きない状態を作りましょう。
2 まとめ
さて、ここまで「下ネタ」について、理由や対処法を考えてきましたがいかがだったでしょうか?なぜ子どもがあんなに楽しそうに下ネタを言っているのか、またどのような対応をしていくべきなのか分かったかと思います。
冒頭でも書いていますが「性に興味を持つことが間違っているわけではない」というのは、忘れないように覚えておいて欲しいポイントです。