この記事では「魔法のSST」ということでSSTについて書いていきたいと思います。
私は常々「生活のあらゆるものは療育のツールに成りうる」と言っていますが、この記事ではそこを深堀りしていきたいと思います。
1 魔法のSST
「魔法のSST」とは、私が勝手に言ってるだけなのですが、子どもが何をしていてもSSTをおこなうことが出来る。まるで魔法みたいということで、このように呼んでいます。
私は「では、これからSSTを始めます」と面と向かって一対一で行うよりも、子どもが普段の生活に近い状態でいる時に介入する方が効果があると感じています。
1-1 具体的な事例
別の記事にもしていますが、TVゲームですら療育のツールになると考えていて、実際に本業で活用しています。
1-2 SSTをおこなう2つのポイント
スタッフ目線からのポイントとして「目的がゲームにならないこと」が非常に大切です。
子ども自身は夢中でゲームをして貰った方が良く、より素に近い状態で過ごして貰い、スタッフはSSTの目線で子どもを観察し、介入していきます。
もう1つのポイントはルールの周知、つまり「約束する」ということです。その約束が子ども達の基準となり、意識するきっかけになります。
子どもとの約束もなしに、何かする度に注意され続けるのでは子ども達自身もいっぱいいっぱいになって「つまらない療育」になってしまいます。
2 まとめ
さて、ここまで「魔法のSST」ということで、SSTに対する考え方を見てきましたがいかがだったでしょうか?
日頃から「お約束」をして「SST」を意識していれば、特別な時間を作らなくてもSSTはおこなえます。支援者が日頃から意識することで、学びのチャンスは増え、誤学習のリスクは軽減していきます。
この考え方は「ジブリ放デイ」や「アンパンマン放デイ」と言われていた「お預かり放デイ」でも活用出来ると思います。会社の方針を変えることは出来なくても、今の自分にもやれることはまだあるはずです。
今出来ることを常に探し、支援者同士で高め合い、子ども達の将来を見据えた療育をおこなっていきましょう。
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