今回は「おやつ」をテーマに記事を書いていきたいと思っています。
特に、年齢の幅が広い放デイの「おやつの分量」や「提供方法の工夫」を中心に考えていきましょう。
1 「おやつ」について
おやつは必ず出さなくてはいけないものではなく、実費(別料金)で1日50~100円頂いているところが多いのではないでしょうか。また滞在時間の短い特化型などでは提供していない所もあります。
1-1 おやつの分量
ガイドラインには「おやつはおやつ代相応のものを提供する」といった内容が書いてあり、そこで利益を得たりすることは望ましくないとされています。
しかし1日50円のおやつ代だった場合、ものにもよりますが「個包装の小さいお菓子2つくらい」が相場でしょうか。
そこで出てくる問題が「おやつの分量問題」です。小学校2~3年生まではギリいけたとしても、4年生くらいからは身体も大きくなり足りなくなってしまいます。
特に言葉で伝えられない子達は「なんか夕方になると不安定になる」と思ったら「空腹だった」というのはよくある話です。
1-2 提供方法の工夫
私は色々な事業所を見てきたので、それぞれの対応策を見ていきたいと思います。
見てきたものをそのまま紹介するので賛否あると思いますが、自分には合わないと思ったものは反面教師としてください。
①100円分提供し、食べきれないものは持ち帰るか破棄する
このやり方だと足りないという問題は起きにくいですが「カバンに何日も入れっぱなし…」「無駄にゴミにしてしまう」なんてことにならないようにしないといけませんね。
②駄菓子屋さん形式にする
この形式だと、自分で量や好みを選べるので比較的安定しやすいですが、準備とおやつのの配布に時間が取られてしまいます。
③子ども達同士での交換は認める
学校の給食とかでよく見かけた「苦手なもの交換」と同じですね。
ただ、結局金額のバランスが崩れたり、弱い子にしわ寄せがいってしまうことも…。
④何もしない
アレルギーを除いて、交換もしないし「うちの事業所はこうですよ」を貫き通すタイプです。
⑤いくらでも出す
私が見てきた事業所で唯一あったのが「フリーお菓子」を設置している事業所です。
そのまま無料のお菓子を自由に食べれるようにしていて、代金は事業所負担でした。
⑥おやつ代を取らない
おやつ代を無料にして「おやつに関するクレーム等を一切無くす」という事業所もありました。
その事業所はご飯物や麺類など、しっかりしたものも提供していました。
⑦持参してもらう
1番シンプルで問題が起きにくそうにみえますが、羨ましがったり、逆に量が多すぎたりしてしまいました。
また、準備の負担を保護者様に依頼しなくてはいけないのが心苦しくもあります。
2 まとめ
さて、ここまで「おやつ」をテーマに、特に「分量」や「提供方法」について考えてきましたが、事業所の特徴や方針によって様々な工夫がなされていて、どれも完璧ではなく一長一短だなと改めて感じました。
私の現在の事業所は「基本的には50円で交換しないスタイル」ですが、身体の大きな子や言葉での訴えが難しい子が増えた為「一部の子どもは持参してもらう」ようなハイブリッド式にしています。
食べるタイミングやテーブルを変えるなどのひと手間はありますが、今のところ問題は起きていないので、暫くはこのまま様子を見ていこうと思っています。
また、おやつといえば水分補給のチャンスですね。私は自宅ではウォーターサーバーを使っており、水分補給に活用しています。事業所内に設置することでお湯を沸かして白湯を作ったりする手間も省けてますよね。
「おやつを楽しみに来所してる」という子もいるほど、おやつに対する子ども達の期待値は大きいんです。
子どもの気持ちに寄り添って、自事業所にあったスタイルを見つけていきましょう。