この記事では経営と福祉について考えていきたいと思うのですが、この両輪のバランスが取れてこそ良い運営が出来ていると言えると考えています。
1 「経営」と「福祉」の車輪
経営と福祉は度々車輪に例えられ「どちらかが先行してしまうとバランスが崩れて、真っ直ぐ進めなくなる」などと言われています。
この章ではその部分をピックアップし、より深く考えていきましょう。
1-1 両輪のバランス
この項目では、お互いが具体的に求めることを考えていき、如何にしてバランスを取っていくのかを考えていきましょう。
①経営側の求めること
経営側は基本的には常に数字を求めて来ます。良い数字、悪い数字というのは関係なく、数値化することにより、他者と共通の基準を決めることが出来るからです。
経営側は常に先を読み、計算しておかなければなりません。「今回は頑張ったんだけど売り上げ足りなくて、お給料日少し減らしてます」なんて会社には務めたくありませんよね?
そして、1円でも多く売上を上げることです。常に向上心を持って、上を目指すからこそ少しずつでも売上が上がっていくものです。
②現場の求めること
現場側は数字ではなく「生の人間」と接しているだけに感情が入り、良い意味で情に流されてしまうこともあります。
例えば「母子家庭で兄弟も多くフルで働いているお母様から、どうしてもサービス提供時間外にお迎えに来て欲しいと言われて、断りきれず管理者が無償で預かった」など、心当たりのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
それを続けていると現場の職員の負担が増え、不満が溜まっていくでしょうし、それを見ているスタッフは将来に希望を持てなくなるかもしれません。
離職率が上がれば採用にもお金と労力がかかり、悪循環になってしまいます。
1-2 それぞれの出来ること
大きな視点で見ると、これもチームワークだと考えられます。お互いに譲れないポイントはあるにしても、補い合う事も出来れば、ゴールまでの過程で個人が持っている想いを実現できたりするかもしれません。
そしてお互いを知ることです。これは仲良しになってプライベートに干渉しよう、ということではありません。前項目で挙げたように「なぜこの人はこういう指示を出すのか」「なぜこの人はこの指示に反発するのか」子どもに対してするように相手の気持ちを知ろうとするべきなんです。
2 まとめ
さて、ここまで「経営と福祉の車輪」ということで、考えてきましたが、いかがだったでしょうか?
「両輪のバランス」「お互いが求めること」「私達の出来ること」など、具体的なポイントが分かってきたのではないでしょうか?
経営側も現場側も、良い会社で良い福祉をおこない、もっと会社を大きくしたり、自分達の出来ることを増やしていきたいと考えており、結果ゴールは同じだということは往々にしてあります。
バランスをとって、お互いを尊重し合い、コミュニケーションの取れた会社を目指したいですね!