療育と地域交流│療育プログラム

地域交流は必ずやらなければいけないことなの?
放デイの地域交流ってどんなことをすればいいの?

運営者:田中
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今回は療育の現場である「放課後等デイサービス」と「地域交流」ということで、「なんのために」「なにをすればいい」のか、考えてみたいと思います。

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1 地域交流の必要性

 

地域交流の機会の提供
・・・・障害があるがゆえに子どもの社会生活や経験の範囲が制限されてしまわないように、子どもの社会経験の幅を広げていく。他の社会福祉事業や地域において放課後等に行われている多様な学習・体験・交流活動等との連携、ボランティアの受入れ等により、積極的に地域との交流を図っていく。

(放課後等デイサービスガイドライン抜粋)

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昨年末に発表された「2類型」についても、「現行の運営指針にある創作活動など4つの活動をすべて行う」ものの1つとして、上記の「地域交流の機会の提供」が数えられています。

また、地域交流をおこなうことによって「放課後等デイサービスの運営」に対する理解、「利用している子ども達」への理解が深まると考えられます。また、地域全体の理解が深まることで、その地域で過ごす子ども達が成長しても住みやすい地域になると考えられます。
TEACCHプログラムとは│ASDの生涯支援プログラム
TEACCHプログラムは、自閉症の人が社会の中で暮らしやすく、自立した生活を目指すための支援をしています。幼児期から社会参加し人生を全うするまで支援をおこない、まさに「未来を見据えた療育」で、ABAと並んで療育において欠かせないプログラムとなっています。
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上記のような考え方はTEACCHプログラムにも似ており「生涯療育」「子ども達の未来を見据えた療育」を目指すにあたって、しっかりとした土台になっていくと考えられます。

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2 ボランティア活動

では実際に地域交流とは何を行っていけばいいのでしょうか?
私が過去におこなったことを挙げてみると「事業所の夏祭りを地域住民にも開放」「ゴミ拾いのボランティア活動をおこなう」「ボランティアの受け入れ」など、でしょうか。

特に今回は導入難易度の低めな「ボランティア」についてご紹介していきます。

1-1 ボランティア活動をおこなう

私がおこなっていたのは、公園や商店街、川沿いの土手など、比較的安全なところをお散歩がてらテクテク歩いて、ゴミを拾う「ボランティア活動」です。

手で拾うと危ないものや、汚いものもあるので「子ども用の軍手」や「火ばさみ」や「ゴミ袋」の用意があるといいでしょう。「火ばさみ」は意外と安価で100円程度でインターネットで購入することが出来ます。

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時間に余裕があったり、導線が良い場合は目的地を「公園」などに定め、ゴミを集めて「遊んで帰る」というようなプログラムにしても良いでしょう。

1-2 ボランティア活動を受け入れる

私が実際に現場でお願いしたことがあるのは「読み聞かせ」「傾聴」「指導員(見守り)」が主ですが、中には特化プログラムを決められた時間持ってくれる方もいます。

中でも「読み聞かせ」は、しっかりと準備をしてきてくださるので質が良く、子ども達からも人気があったのを覚えています。

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私の居住している埼玉県では埼玉県のHP内の「支援団体を探す」というページに、支援団体が多数登録してあり、連絡を取ることが可能です。

 

過去に東京都や神奈川県に住んでいた際にも、同様のサイトを検索した覚えがありますので、参考にしてみてください。

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3 まとめ

いかがだったでしょうか?
地域交流とは何か、地域交流の必要性がご理解頂けたのではないでしょうか。上記にも書いていますが、子ども達が成長していくにあたって「慣れた地域」で暮らすことを視野に入れておくと、また療育の幅が広がるのではないかと思います。

「ゴミ拾いを月に1回やったから何?」「きれいにならないでしょ」ではないんです。もちろんきれいにする前提で活動していますが、活動することにより「挨拶をお互いにしあう」ことで、自身のこの地域の一員だと感じられたり「ありがとうを言われる」経験から、自身が人の役に立っていると感じられたりすることの方が大切な経験だと考えています。

地域交流の機会を提供することにより、子ども達の「将来を見据えた療育」をおこなうことで、子ども自身が「この地域にずっと住みたい」と思える環境になると信じています。

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ベタな話ですが、地域交流があって顔なじみになっていたから「理解してもらえた」「助けてもらえた」なんてことも実際にあります。

 

パッと見ただけでは不安や困りごとが分かりにくかったり、聞けなかったりする子達だからこそ、必要なことでもあると思ってます。

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