拘束と療育│コラム

運営者:田中
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この記事では「拘束と療育」と言うことで、テーマに沿った運営者の経験や考えを中心に記事にまとめていきたいと思います。

 

是非、最後までお読みください。

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1 拘束と療育

この章では「拘束と療育」というテーマを「拘束は許されるのか」と「本人にとってのベスト」という項目に分けて考えていきたいと思います。

1-1 拘束は許されるのか

事業所など子どもをお預かりする施設では、事前の保護者の同意の上でやむを得ない場合にのみ許されると考えて良いかと思います。やむを得ない場合とはどういう時なのか、具体的に見ていきましょう。

①切迫性

本人や他利用者の生命や身体に危険がある場合などを指しています。

②非代替性

他に方法がなくて拘束以外選択肢がない場合を指しています。

③一時性

拘束は1度始めたら永遠と続けるものではなく、一時的であることを指しています。

運営者:田中
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これら3つの判断を行うにあたっては、熟考することや複数の職員の意見を聞いて施設全体の判断であるとするべきであり、しっかりと記録をする必要があります。

 

緊急性を伴う場合には、そんな余裕は無いと思いますが日頃から研修やミーティングを通して考えておく必要はあると思います。

1-2 本人にとってのベスト

では、本人にとってはどの選択がベストになるのでしょうか?多くの人は「拘束なんてしないのがいい」と言うでしょうが、私はそれだけとは思っていません。高齢者介護から数えると20年弱福祉の世界に携わっていますが、自身や他人を傷付ける行為は止めてあげる必要があると感じています。

またそうしないと居場所がなくなってしまうと言った、今の日本で本人の福祉を守るためにはそうせざるを得ない場面もあるのが現実です。そんな現実を変えるべきではありますが、中々追いつかないのが現実ですね。

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また本人の優先順位によっても「ベスト」の価値観は変わってきます。

身寄りがなく独居が難しいのであれば、どうしても居場所を確保しなくてはならなくなりますね。

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2 まとめ

さて、ここまで「拘束と療育」という事で「拘束は許されるのか」と「本人にとってのベスト」と言う項目に分けて考えて来ましたが、いかがだったでしょうか?

拘束が認められる場面や本人にとって何がベストなのか、その考え方やヒントになることが分かったかと思います。

拘束に関しては、人権の面でも虐待の面でも本人の尊厳を守るためにも、誰かの独断で決めたり、考えもなしにやっていいことではありません。改めて研修やミーティングを通して、日頃から知識を得て、施設の方針や拘束に至るまでの経路を共有しておくべきでしょう。

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今回は介護の話も織り交ぜてはいますが、子ども達の将来を見据えた療育をおこなっていく上で大切な事なので、しっかりと学んで役立ててください。