駄菓子屋さんごっこでお買いもの練習│療育プログラム

お金の勉強をさせたい
お買い物出来るようになって欲しい
運営者:田中
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私は児発管として働く中で、上記のような相談をよく受けます。私が現場でも実践し、ご自宅でも出来るプログラムをご紹介します。

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1 駄菓子屋さんごっこ

タイトルにもありますが、放デイでは基本毎日おやつを提供していますので、そのおやつを「選択制」「持ち金ないで支払う(実際のお金ではない)」にしてみましょう。

1-1 準備

それでは、具体的に何を準備すればいいのかを見ていきましょう。

①おやつに料金別に仕分けする

この時に気をつけたいのは、量と金額です。あくまでもおやつなので、安くて量の多いものを沢山買ってしまったり、人数分しかないものを幾つも買ったりしないようなルールも合わせて作りましょう。
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また子供がわかりやすいように大きめに金額を書いたり、硬貨のイラストなどを入れると分かりやすいでしょう。

 

②擬似のお金を用意する

100均ではプラスチック製の擬似のお金が売っていたり、無料プリント出来るサイトもありますので参考にしてください。

 

1-2 開店する

お店らしい外観などは必要ありませんが、買い物中の複数人の子どもを誘導出来る様に流れは把握しておきましょう。
子どもは思わぬ気付きをして、悪意なくスキをついて来ます。最初のルールで決まっていない以上はそれも「正当な意見」になります。
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ルールを決めておき、事前に説明することが大切です。事前に言われていれば子どもは心の準備をしておけます。私だって急な予定変更はイヤな気持ちになってしまいます。

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2 アレンジ

駄菓子屋さんごっこは、毎日手軽に出来る療育としてすごくいいものです。しかし、慣れたスタッフ、慣れた環境だけでは十分とは言えません。子ども達の状況をみてアレンジし、ステップアップしてみましょう。

2-1 実際にお店にいく

①実際に近くの駄菓子屋さんにおやつを買いに行く
②ハンバーガーショップなどに昼食を買いに行く
③ファミレスに行って食べる食育の際に「自分で注文する」「自分でお金を払う」

2-2 配達の注文する

これは実際の現場では中々機会がありませんが、小学校高学年になり上記のような事が出来るようになったらトライしてもいいでしょう。例えば「土曜日のお弁当を注文する」「イベント出ピザを頼む」など、敢えてその機会を設けてもいいでしょう。
電話での注文は「伝えるべき内容を把握しておく」「言葉だけで説明する」など実はハードル高めです。事前に必要事項を書き出したり、スタッフと練習するなどの配慮をした方がいいでしょう。

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3 まとめ

新しいことをあれもこれも全部、まとめてやろうとするとキャパオーバーになってしまうのは子どもだけじゃありませんよね。
まずは「慣れた環境」で「慣れている人」を相手に初めて、「流れ」が身体に染み込んできたら次の段階へと進んでいきましょう。そのような進め方をスモールステップと言います。小さい成功を積み重ねて、成功体験を繰り返すことで自身に変わっていきます。
療育は3歩進んで2歩下がる時もあります。支援者が根を詰めすぎないように、余裕を持って取り組めるといいですね。
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さて、いかがだったでしょうか?
「子どもの将来を見据えた支援」をしていく上で「お金」「買い物」「食育」は欠かすことは出来ません。
今回は療育の現場ベースで書きましたが、どれもご家庭でも簡単に出来ることばかりです。無理せずに出来ることから始めていきましょう。
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