今回の記事では、過去に私の周りで起きた事例をもとに記事を書いていきます。
「管理職の発言はスタッフの士気に大きく影響を与える」と、強く感じた出来事でした。
1 管理職の絶対に言ってはいけない言葉
結論から書いてしまうと「私、分かんないから出来ない」と言うことです。
では具体的な事例を出して考えていきたいと思います。
1-1 事例
その方は当時、児発管として私より先にその職場で働いていたのですが、障害児通所事業所で働くのは初めてだったようで、予備知識もなく配属されていました。
もちろん正規の児発管としての給料や待遇を受けていましたが、何か質問すると「私、分かんないから」と流されてしまいます。
「わかんないからしょうがないよね」と開き直っていた事もあり、そのうちにスタッフからも「あの人に聞いてもダメだ」と思われるようになってしまい、スタッフ間の信頼関係は築けませんでした。
1-2 具体的な対策
では、どうすれば良かったのでしょうか?
分からない事は仕方がないので、その発言は管理職内、例えば「管理者ミーティングや経営者サイドだけで留めておく」のであれば良かったでしょう。
そして何よりも努力する事が必要だと思います。例えば、「今はごめんね、今学んでいるから少し待って」というスタンスの方と「勤務時間外だから家では勉強しない(学習=労働)」という方がいたとして、どちらを信頼しますか?という話ですね。
確かに家に仕事のマインドを持ち込みたく無い気持ちも、残業したくない気持ちも分かります。しかし、その方は児発管として雇用されていて「少なくとも最低限、児発管業務が出来るようになる」という事は忘れてはいけません。
それが出来ないのであれば、児発管を降りて児童指導員として勤務した方が良いでしょう。
2 まとめ
さて、ここまで「管理職の絶対に言ってはいけない言葉」ということで、私の経験した事例をもとに考えてきましたが、いかがだったでしょうか?
完璧な人間はいないですし、1人で何でもやってしまうスーパーマンを追求している訳ではありません。
むしろ、1人の力は小さくても「信頼関係」が築けて、人を動かすことの出来る人が管理職に向いているのだと思います。
支援者としてのスキルが乏しくても人に好かれて信頼されている管理職の人もいます。職場の人間関係も結局は人と人との付き合いです。完璧な姿(結果)でなくても、努力している姿(経過)が見られれば許せてしまうものです。
自身の立場や責任から目を背けて「美味しいとこだけ頂く」のではなくて、やるからにはしっかりと向き合っていきましょう。