子どもの発達障害はあなたのせいじゃない│コラム

発達障害の原因はなに?
この子を産んだ私のせいですから…

運営者:田中
運営者:田中

上記のように、実子が発達障害を持って産まれたことで悩んだり、自分を責めてしまい悲しいことを言ってしまう方がいます。

 

今回は発達障害の原因や支援について考えていきたいと思います。

スポンサーリンク

1 発達障害の原因

発達障害の原因として考えられるのは「先天的なもの」であり、お母様が何かをしたから発達障害になってしまったのではないという見方が多数を占めています。

しかし大部分がまだ解明されてはおらず「遺伝的な要素」「生まれつきの脳の特性」と考えられており「障害ではない」とも考えられています。

1-1 誰かのせいにしない

私が児発管として保護者様や当人と話している中で「お母様が自分を責めている」「お父様や祖父母がお母様を責めている」「子どもがお母様を責めている」パターンが多いと感じています。責任を負わされるのはいつもお母様という構図が出来てしまってます。

中でも「子どもがお母様を責めている」パターンが1番悲しくなります。でも、ほとんどの場合は子どもは誰かの真似をしているだけです。誰かがお母様を責めている言葉をそのままインプットしてしまっています。

この事は「親子関係」という視点からも「療育」という視点からも、メリットは1つもないと私は思います。

「誰かを責めて事態が好転する」のでしょうか?それは「自分のせいじゃない」と目を背けて「責任転嫁」しているだけではないでしょうか?

また「人のせい」「自分のせい」にして現実から目を背ける背景には、保護者様が「障害受容」出来ていないパターンもある事を忘れてはいけません。

運営者:田中
運営者:田中

子どものこれからのことを考えた時に「今何をすべきか」を具体的な行動に移していく必要があります。

 

そのためには保護者様が「障害受容」していくことも必要となってくるのではないでしょうか。

1-2 「過去」ではなく「未来」を考える

人は過去の出来事を変えることは出来ません。しかし未来は変えられる可能性があります。

「原因を探ること」「責任を問うこと」は過去の出来事を深堀しているだけで、その子の未来には関係ありません。

運営者:田中
運営者:田中

言うまでもありませんが「学問」や「医療」としては別問題です。そういうことは研究者に任せましょう。

1-3 子どもの望むこと

ここまでは主にお母様を主体に考えてきましたが、では当事者である子どもの気持ちはどうでしょうか?「原因をハッキリとさせて謝罪して欲しい」と望んでいるでしょうか?

私はそうは思えません。「責任を押し付けあう家族」であったり「自分が悪いとなく母親」を求めているでしょうか?

私は違うと思います。具体的に言うと「楽しい」「優しい」「自分を見てほしい」でしょう。つまり、家族みんなで「幸せ」でいたいんだと思います。

運営者:田中
運営者:田中

過去の「療育の効果と保護者様の願い│コラム」でも書きましたが、保護者様が笑顔で接してあげることが「支援の第1歩」なのではないでしょうか?

スポンサーリンク

2 まとめ

いかがでしたか?
発達障害の子どもを授かっても、誰のせいでもなく、子どものこれからの事を考えていくマインドになれたでしょうか?

「人は弱い」ものです。「自分さえ良ければいい」と思っていなくても「少しでも楽になりたい」と思ってしまうものです。

運営者:田中
運営者:田中

この記事だけで、当事者の心が完全に切り替わるとは思ってません。

 

ただ「こういう気持ちで療育をおこなってる人が少なからずいる」そして「少しずつ受け入れていく」きっかけになれば幸いです。

スポンサーリンク

3 関連記事