サーキットトレーニングをさせたいけど、本格的な道具はお金がかかる。
本日は、上記のようなお悩みをお持ちの皆様に、私が児発管として現場でおこなっていた「お金をかけずに出来るサーキットトレーニング」をご紹介致します。
1 サーキットトレーニングとは
異なる種目や種類の運動を順番に行う運動の事の総称です。
もちろん専用の道具などを使えば簡単にプログラムを組み立てることが出来ますが、今回は「事業所や自宅にありそうなもの」を使ってサーキットトレーニングをおこなう方法を探していきましょう。
1-1 代替品
この項目では実際の用途とは違うものやちょっとした工夫を紹介していきます。
実践する際は安全面、破損や汚れに注意し、自己責任でおこなって下さい。
①平均台
ラグをクルクルと丸めて長い円柱を作ります。巻く際の力加減で「柔らかめ」や「硬め」などを選べますので、子ども達にあった硬さにしましょう。
丸めた端っこのペラペラした部分はずれたり引っかかると危ないので、養生テープなどで固定した上で下にしておきましょう。
②ラダー
ビニールテープを床に貼って「円」や「マス」を作ります。
準備は少し手間ですが好きな幅に設定出来たり、使用中もズレないなど利点もあります。
③ハードル
ロープや縄跳びなどを椅子やおもちゃ箱などに固定して作ります。飛び越えるハードルというよりは、くぐるハードルの方が良いでしょう
安全面には最大に考慮し、椅子が倒れたりしないようにスタッフが付いておいた方がいいでしょう。
1-2 安価なもの
この項目では、自作や元々あるものではないけど安価で買えたり、色々な使い方が出来るものをご紹介します。
①トランポリン
多くの事業所には既にあると思いますが、意外と安価で買え、スペースもそんなに取らないのでご自宅でも使えます。
②ラダー
ラダーはトレーニングで使う縄ばしごをイメージして頂ければ大丈夫です。はしごを踏まないように「太もも上げ」をしたり、「一個飛ばし」で進んだり、逆に「一マスに右、左」と順番に踏んでいくなど、色々なバリエーションが考えられます。
③縄跳び
こちらは安いものであれば100円ショップでも購入可能な、一般的な縄跳びです。色や長さなどがありますので、事業所では壊れにくいものを何種類か揃えておくといいでしょう。
④飛び石
バランス感覚のトレーニングで使うもので高さや広さが様々な踏み台のセットです。
⑤平均台
こちらもバランス感覚のトレーニングや感覚統合で使うものです。一本橋のようにくねくねと一本に伸ばしても良し、円にしてグルグル回るのも楽しかったり汎用性があります。
⑥跳び箱
踏み台のように使ったり、イメージ通り跳び箱として使うのもいいですね。こちらも汎用性があり、様々な場面で使えるでしょう。
⑦ハードル
こちらもくぐったり、飛び越えたり様々な場面で使えることが想像できます。
⑧トンネル
上記のハードルと同じような使い方ができますが、ハードルより「くぐる」方に特化していて、より安全性が高く感じます。
⑨輪っか
こちらは床に置いて「けんけんぱ」や、円になるように置いて「色に入る」などにも使え、縦にしてスタッフが手に持つことで「輪っかくぐり」など、アイディア次第で多様な使い方ができます。
2 まとめ
ここまでサーキットトレーニングのアイディアや道具を見てきましたが、いかがだったでしょうか?
冒頭にも書いたように、サーキットトレーニングは様々なトレーニングの組み合わせで構成されています。
皆様のアイディア次第で、無限に作れてしまうのがこのプログラムの良いところで、例えば全く同じ組み合わせだとしても「タイムトライアル」と「加点式」では目的もモチベーションも違ってきます。
何度も言いますが、安全面には十分に注意しておこなってください。無理をしてリスクを高めておこなう必要性はないと思います。
子ども達が夢中になれ、色々な組み合わせが楽しめるサーキットトレーニング、是非お試し下さい。
私の現場での工夫としては、コースの最後に「数字のカード」を並べておき「最終問題」として、その子にあった問題を出していました。
皆様もスタッフ間でアイディアを持ち寄って、作ってみて下さい。