今回は男性スタッフであれば必ずぶち当たる壁と言っても過言ではない「女の子との距離感」について書いていきたいと思います。
今回は特に、私自身悩んでいることでもあるため、コラムという形で書かせて頂きます。
1 男性スタッフと女の子の距離感
冒頭でも書いているように、男性スタッフは必ずここで悩むと思いますが「悩んだことない」「気にしたことない」という方は、改めて考えて欲しいと思います。
1-1 保護者様の要望
保育園などでも聞きますが「保護者様が男性スタッフを拒否する」のが1番多いパターンなのかなと思います。
トイレ誘導や着替えなどはしないにしても「抱っこ」「スキンシップ」も嫌悪感を持たれるという話を聞くことがあります。
これは本当に難しい所なのですが、保護者様の要望も尊重しつつ、ありのままをお伝えするようにしています。
「100%男性は触れません」などの振り切った回答は、その場では支持されるでしょうが私は不可能だと思います。
利用者を増やしたい想いとは反していますが、ありのままを伝えることが「後の自分を救うことになる」と私は考えています。
1-2 あらぬ疑い
例えば部屋の隅で男性スタッフと女の子が遊んでいました。急に女の子が泣き出したが発語の出来ない子どもです。
そうなった時、何かをかけ違えて「虐待」を疑われてしまうことがあるかもしれません。
そうならない為にも、適度な距離感や空間を遮断しないなどの対策が必要となります。
ただどうしてもそういう場面が来ないとも限らないので、録画出来る防犯カメラやドライブレコーダーを設置するなど、子どもはもちろん、スタッフを守る手段も考えておきましょう。
1-3 年齢による対応
ざっくりと結論から言うと「小学校に上がったらお姉さんだもんね」といった対応になるかと思います。
精神的には幼いのですが身体的には成長していくので、どこかで線引きしなくてはいけません。
身体的な成長か進むまでに、1番ハッキリと線引きしやすいのがこのタイミングだと思っています。
子どもの状況により、どうしてもスキンシップが必要な子もいると思いますので「全部無し」ではなく、極力女性スタッフが対応していきましょう。
2 まとめ
ここまで「男性スタッフと女の子の距離感」という事で、私の考えを中心にまとめてきましたが、いかがだったでしょうか?
「精神的」と「身体的」な成長のギャップもあり、子どもにとっても「なんで?」「嫌われたかも…」と、子どもの方が疑問や不安を持ちかねない問題です。かと言って、4年生の女の子を男性スタッフが抱っこしてる事業所、それはまた違う話です。
またそこに保護者様の想いも乗ってくるので、事業所として1つの方向性を見出しておかなければ収拾がつかないのは容易に想像出来ます。
「適切な距離感」と言っても、事業所によっても、対応するスタッフの受け取り方によっても、子どもの状況によっても変わってきます。
児発管が中心となって「事業所としての方向性」を決め、支援を統一していく事が大切だと考えています。