この記事では「将来の為!ダメなものはダメと伝える強さ」と言うことで、テーマに沿った運営者の経験や考えを中心に記事にまとめていきたいと思います。
日常生活や仕事、療育でも役に立つ内容となってますので、是非最後までお読み下さい。
1 将来の為!ダメなものはダメと伝える強さ
この章では「将来の為!ダメなものはダメと伝える強さ」というテーマを「ダメなものはダメ」と「伝え方」という項目に分けて考えていきたいと思います。
1-1 ダメなものはダメ
私は常々「将来を見据えた療育」と「優しさの勘違い」ということを記事にしてきましたが、今回の記事はそれらを合わせたような内容となっています。タイトル通りではあるのですが、私は将来のためにダメなものはダメと教える必要があると考えているからです。
今の日本では学校に通えば教諭が指導しますが、療育の主体は保育士などとなっていました。そこにギャップが生まれていて、保育の考え方で小学生以上を相手に将来を見据えた療育を上手く出来ていない場面が多く見られたのです。もちろん当時からできていたところもあるし、日が経つにつれ更に二極化しているようにも感じています。
叱らない、注意しないことを売りにしたり、瞬間的な子どもの居心地の良さだけを追求したり、営業時間や送迎などの融通をきかせる、療育以外のサービスだけに特化して内容がない事業所になっている所も多く見かけます。それらにも需要があり、保護者様や子どものニーズにあるのは分かるのですが…税金を9割以上使っているこの事業ですべきことなのか…悩ましいところですね。
少し話はそれましたが、ダメなものはダメだと伝える必要は絶対にあります。子どもは周りをよく見ているので学校、事業所、家庭で周囲の大人を見て自分を使い分けたりもします。家庭でどんなに頑張っていても、1歩外に出したらやりたい放題…では、保護者様も心が折れかけてしまうでしょう。ここで大切なのは保護者様との連携なのかも知れません。ただニーズに応えるというよりは、ニーズを聞き出してそれに対する自事業所の方向性ややり方をしっかりと伝え、時には保護者様にも指導する必要があるのです。
もちろん、合理的な配慮が必要な場面もあります。しかし、ダメなものはダメと教えていく必要もあるということです。混合して一方に偏り過ぎないように場面や状況、子どものようすに合わせていく必要はあるでしょう。
1-2 伝え方
とは言うものの「そんなことしちゃダメでしょ!」みたいな伝え方をしてしまうと、子供の自己肯定感は下がり、モチベーションを無くしてしまいます。では、どのように伝えれば良いのか考えてみましょう。
まず大切なのは「正論を言う」そして「ブレない」ことです。相手を見下したり、押さえつけることなく冷静に話す必要があります。
そのためには環境の整備も必要となってきます。子どもが興奮していたりパニックの場合はまず落ち着くことが必要ですし、周囲がガヤガヤしていたり話に集中出来ないのであれば場所を移動する必要があります。
相手の立場に立ってみて、話を聞きやすい環境や言い方を意識できるようになると、子どもにとってより良いアドバイスになるはずです。
2 まとめ
さて、ここまで「将来の為!ダメなものはダメと伝える強さ」という事で「ダメなものはダメ」と「伝え方」と言う項目に分けて考えて来ましたが、いかがだったでしょうか?
少し脱線もしましたがあくまでもコラムなので、敢えてこのまま記事にしておきたいと思います。なぜダメなものはダメと伝えなくてはいけないのか、またその部分での今までの事業所の歩みなどが分かったかと思います。その上でどのように考えて伝えていけば良いのかのポイントを考えてきました。
また、私は過去に「療育は子どもの幸せ?支援者の葛藤│コラム」や「専門用語は必要ない!?伝える力│療育のお仕事」や「必読!療育の主導権は誰のもの?│療育プログラム」や「子どもに先の話をしてあげよう│コラム」や「厳しさと優しさの関係性│コラム」や「初めの「イヤイヤ」は消えていく│コラム」といった関連記事を書いています。少し違った角度から見ることで新しい発見があったり、より理解が深まると思いますので、是非リンクからお読みください。