この記事では「初めの「イヤイヤ」は消えていく」と言うことで、テーマに沿った運営者の経験や考えを中心に記事にまとめていきたいと思います。
是非、最後までお読みください。
1 初めの「イヤイヤ」は消えていく
この章では「初めの「イヤイヤ」は消えていく」というテーマを「心を鬼に」と「子どもはゆっくり慣れていく」という項目に分けて考えていきたいと思います。
1-1 心を鬼に
私がこの療育の仕事を始めてからよく耳にするのが、保護者様の「子どもが楽しくないっていってるから辞めます」とか「子どもが行きたくないって言ってるので休みます」などの発言です。子どもの意見を聞くことは大切ですし、何でも親の自由にしていい訳ではありません。
しかし、子どもは自分の将来のことまで見据えて発言していません。そして、その自分の言葉に責任を持てるほど成熟していません。そのために保護者様が責任を持って意思決定をする必要があると私は考えています。先述した保護者様は要するに子どもの将来のために心を鬼にできていないのだと思います。
保護者様が事業所にお子様を預けようと決めた理由はなんだったでしょうか?楽しく遊ぶため?レスパイトだけ?いやいや、違いますよね?
お子様に療育を受けさせるためだったはずです。
1-2 子どもはゆっくり慣れていく
初めのうちは家で愚痴を言ったり、行き渋りが見られたり、保護者様に取っても辛くなってしまうようなお子様の様子が見られるかも知れません。しかし、よく考えてみてください。
「子どもの成長を願って事業所に通わせている」→「成長とは変化」→「変化するには負荷がかかる」
上記の流れを見ても分かると思いますが、今の成長して欲しい生活を変化させる訳ですから負荷がかかって当然です。それも全て「子ども達の将来を見据えた療育」をおこなっているからです。そういう視点で見ると「遊び中心」や「叱らない療育」のゴールは何処に向かっているのかと思ってしまいます。そして、子ども達は大人よりも柔軟性がありゆっくりと慣れていきます。それはいずれ般化し、自分のモノにしていきます。
私達にはその未来が見えているから、今を乗り切ろうと支えることが出来るんです。
2 まとめ
さて、ここまで「初めの「イヤイヤ」は消えていく」という事で「心を鬼に」と「子どもはゆっくり慣れていく」と言う項目に分けて考えて来ましたが、いかがだったでしょうか?
子どもの成長とは変化であり、変化には負荷がかかるものだと考えなければいけなくて、そのためには保護者様は心を鬼にする必要がある。そして子どもはゆっくりと慣れていき、般化することで完全に自分のモノにしていけます。子ども達の将来を見据えずにただ負荷をかけている良くない支援者なのか、子ども達の将来を見据えた療育をおこなっているのかは少し話せば分かると思います。
皆様も目先のことだけに囚われず、長い目で将来を見据えた療育をおこなっていきましょう。