この記事では「「期待に応える」と「便利屋」の違い」と言うことで、テーマに沿った運営者の経験や考えを中心に記事にまとめていきたいと思います。
是非、最後までお読みください。
1 「期待に応える」と「便利屋」の違い
この章では「「期待に応える」と「便利屋」の違い」というテーマを「それぞれの想い」と「便利屋になるべきか」という項目に分けて考えていきたいと思います。
1-1 それぞれの想い
「事業所に通っているお子様の保護者様」と「事業所側」では、その立場によってそれぞれの想いがあり、その想いが交錯しています。もちろん「子ども達を良くしたい」や「保護者様の負担を減らしたい」などの共通する意識はありますが、全ての要望をきけるわけではないのも分かって頂きたいところであります。
中には何でも要望をきくが故に従業員に負荷をかけるだけかけて、定着率が悪くなり、採用にお金がかかり悪循環になっていたり、保護者様の要望を全く聞かず、子ども達の退所が増え利用人数が安定しない事業所もあります。私の印象だと、どちらかと言うと便利屋になってしまう事業所が多いと感じています。
それは「楽」だからです。言われたことだけやってればクレームもないし定着率も良いので、やってる側からすれば考える必要がないんですね。しかし、それだけでは上手くいかず問題もあるため迷ってしまう事もあると思います。
では、便利屋になるべきなのかどうか次項目ではもっと具体的に考えていきましょう。
1-2 便利屋になるべきか
結論から言うと、私は便利屋にはならない方が良いと考えています。「え、さっき要望をきかないとトラブルになるって言ってたよね!」って思われた方もいると思います。確かにそうなる可能性もありますが、私は2つのポイントがあると考えています。
①事前の説明
見学や契約の段階など、ことが起きる前から説明をしておくことが大切だと考えています。事業所として出来ること、またその場の調整になってしまう可能性があることなど、お互いがお互いを理解し合い協力していける体制を作って欲しいと思います。
②調整力
出来るだけ要望を叶えた上で、公平性を保ったり、従業員に負荷を与えすぎないようなバランス感覚と、それを実行出来る調整力が必要だと考えています。「何とかしてあげたい」という想いは確かに必要なことですが、そこに無理がないことも大切なことです。しかし、これは絶対に叶えてあげないと大変だという優先順位を見極める力も持ち合わせて欲しいですね。
2 まとめ
さて、ここまで「「期待に応える」と「便利屋」の違い」という事で「それぞれの想い」と「便利屋になるべきか」と言う項目に分けて考えて来ましたが、いかがだったでしょうか?事業所に通っているお子様の保護者と事業所側のそれぞれの立場からくる想いや要望の違い、またそれを叶えるために事業所側が便利屋になるべきなのかどうかが分かったかと思います。
便利屋になって何でもきいてしまったり、逆に何もきかなかったりとどちらかに偏ってしまうよりは、何が優先なのかを見極めて調整していくことが大切ですね。
皆様も、自身の立場を振り返ってみて、自身の要望が過剰ではないか、また要望に対して調整出来ているのかを、是非もう一度考えてみてください。