この記事では「不安定な子どもへの関わり方」と言うことで、テーマに沿った運営者の経験や考えを中心に記事にまとめていきたいと思います。
是非、最後までお読みください。
1 不安定な子どもへの関わり方
この章では「不安定な子どもへの関わり方」というテーマを「関わっていい子と関わらない方がいい子」と「過干渉との境界線」という項目に分けて考えていきたいと思います。
1-1 関わっていい子と関わらない方がいい子
私は過去に「子どものクールダウンと大人の過干渉│コラム」という関連記事を書いていますが、この記事内では「過干渉によって子どもが頑張っているクールダウンを妨げる可能性がある」といった内容が書いてあります。子どもによって対応は違ってくるため、万人に共通する魔法みたいな方法がないことは「療育ラボ」をお読みの皆様はご理解されていると思いますが、この部分についても同意です。
先日、少し重めの自閉症の子どもが不安定になった際に、近くに来た職員を引っ張ったり、大きな声を出して大騒ぎになっていました。その時に1人の大学生のパートさんが「みんな離れて、放っときましょう」と指示を出しました。
私は、若く経験も浅いパートさんが社員に指示を出している事にも多少驚きましたが、その支持の内容に1番驚きました。というのも、子ども相手には手を出さないものの気に入ってる職員の所には自分から寄っていって引っ張ったりしている状況でした。「この状態で放置?」「なんの意味があるのか…」私の頭にはたくさんのハテナが並んでいました。後から話を聞いたところ知識も経験もあるスタッフの受け売りで、子どもが騒いでいる時はある程度関わりを減らすことも大事だと言われたとのことでした。
この項目の冒頭でも紹介した関連記事に出てくる子どもと、今回の子どもの違いが分かるでしょうか?今回の子どもはまだ自信をコントロールする術を覚えていないんですね。状況をよく見て周囲の環境も踏まえて判断しなくてはいけませんね。
余談ですが…ちなみにその子は、私が関わったあと絵カードで「何か食べたい」を提示し、おやつを食べて落ち着きました。
先に紹介した記事のリンクを貼っておくので、以下の関連記事も併せてお読み頂けると、より分かりやすくなるかと思いますので、是非参考にしてください。
1-2 過干渉との境界線
関わった方がいい場面、関わった方がいい子どもがいるのは分かったとはいえ、ここでも過干渉の問題はついてまわります。結局は適度な距離感、声掛けのタイミング、空気感、周囲の環境など挙げればキリがないくらいの判断材料があり、その中から経験や知識を使って適切なものを選んで行く必要があります。
ただその方法は、いつも言うように「万人に当てはまる魔法のような方法はない」んです。支援者の支援中の成功体験や失敗を精査しブラシュアップしていくことで自分なりの相手にあったオーダーメイドの方法を見つけていくのです。
2 まとめ
さて、ここまで「不安定な子どもへの関わり方」という事で「関わっていい子と関わらない方がいい子」と「過干渉との境界線」と言う項目に分けて考えて来ましたが、いかがだったでしょうか?
今回の記事は、職場で経験したすごく残念なことだったので…力が入った記事に仕上がっているのではないかと思います。
算数のように、明確な答えを提示できなくて申し訳ないのですが…子どもと対話して、子どもの潜在能力を信じつつ切磋琢磨していくことなのかもしれませんね。
子どもの潜在能力を信じる支援についても過去に「子どもの潜在能力を信じる支援│コラム」という記事を書いていますので、併せてお読みください。