子どもを操作しようとする大人達│コラム

運営者:田中
運営者:田中

この記事では「子どもを操作しようとする大人達」と言うことで、テーマに沿った運営者の経験や考えを中心に記事にまとめていきたいと思います。

 

是非、最後までお読みください。

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1 子どもを操作しようとする大人達

この章では「子どもを操作しようとする大人達」というテーマを「子どもは考えている」と「正しい選択に導く」という項目に分けて考えていきたいと思います。

1-1 子どもは考えている

こういう療育のお仕事をしていると、勘違いしがちなのは「子どもは何も出来ない」「子どもは何も考えられない」という誤解です。確かに平均と比べてその力が弱かったり、難しいことも多くありますが、その中でも子ども達は考え、選択しているんです。

そして状況判断や先のことまで考えられないこともあり、楽な選択や自分本位な選択をしてしまうことがあるんです。その場面だけを見て「この子は何も分かってない、出来ないんだ…」と思い込んでしまう。

その結果どうなるかというと、子ども達に答えを提示してこの通りに動きなさいと指示を出します。一見すると子ども達はすごく出来るように見え、確かにそれも成長ではあるのですが、ひとたび指示が無くなると何をしていいか分からない、キョロキョロ周りを見るだけ…ということにもなりかねません。

そしてもっとも恐ろしいことは、子どもの気持ちや考えを全く無視しているということです。まるでロボットのように決められたことを決められた動きでこなすだけというのは、正しいと言えるのでしょうか。

1-2 正しい選択に導く

では我々療育のお仕事をしている者や支援者達はどうすれば良いのでしょうか?私は子ども自身に選択が出来るようになって欲しいと考えています。それは支援者の誘導の仕方、つまり声掛けなどの言動で変わってくると思っていて、それが支援と呼ばれるものなのではないでしょうか。

例えば、活動参加を促す際に「活動やる?やらない?」と聞くのと「○○を作るまではやってみようか?それとも今日は最初の挨拶だけにする?」というのはどちらが参加する可能性がたかいでしょうか。

わざわざ答えを書かなくても皆様お分かりだと思いますが、恐らく多くの場合は後者ではないでしょうか。もう少し踏み込むんでヒントを出すと「2択の内容」です。前者はやるかやらないかという、やらなくてもいいという究極の逃げ要素が入っていますが、後者は支援者が思う最低ラインとちょっと頑張った目標とで2択にしています。

運営者:田中
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こうすることで、最低ラインでの参加に導くことができる上、その選択を自分で決めたという事実も乗っかってくるんです。

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2 まとめ

さて、ここまで「子どもを操作しようとする大人達」という事で「子どもは考えている」と「正しい選択に導く」と言う項目に分けて考えて来ましたが、いかがだったでしょうか?

子ども達は我々と同じく考えている存在で、少しの支援があれば自分達で答えを決めて行動することも出来る可能性もあるのだと分かったかと思います。

この2択の内容は出来ている支援者は本当に少なく、少しアレンジすれば後輩や部下の指導、育成でも役に立たつ考え方なので、是非日々の療育や業務中に活かしてください。