この記事では「スタッフになりたがる子ども」について考えてみたいと思います。
ここで言っているのは「将来の夢」ということではなく、スタッフの真似をして「他人の問題に首を突っ込む子ども」の事をいっています。
1 スタッフになりたがる子ども
「スタッフになりたがる子ども」は「スタッフの真似をする子ども」とも言い換えることが出来ます。では、子どもはなぜスタッフの真似をしたがるのでしょうか?
その原因と対応策を考えていきましょう。
1-1 原因
この項目では「なぜスタッフのような行動をするのか」について考えていきましょう。
①尊敬の現れ
大人もそうですが、憧れている人や尊敬する人の真似をしたくなりますよね。それはきっと人間が本来持っているものなのかもしれませんね。
②成長の証
「学ぶ」とは「真似ぶ」というのが語源だという説があるくらいですので、真似をするところから成長していきます。
③優位に立ちたい
「マウントをとる」というと表現が悪いですが、スタッフと同じ行動をすることで自分もスタッフの立場にいるような錯覚をおこしている場合があります。
④正義感
1度ルールやお約束を決めると「それを守る」ことにこだわりを持っている子もいますし、それを周りにも求める傾向があります。それを正義感と呼んでいるのかもしれません。
1-2 対応策
基本的に真似をして学習することは認めてあげた方が良いと考えています。絵の技術を磨くのに模写があるように、人の真似をしていても技術は身につきます。発想を磨くのはまたべつの問題です。
前項目の②と③については「そんなこと○○くんが言わなくていいよ」と否定するのではなく「そうだね、ありがとう。スタッフがお話するから大丈夫だよ」や、お友達同士で悪い言い方を真似している場合は「その言い方だとお友達は悲しくなっちゃうね」とちくちく言葉だと気付かせるような方向に持っていきましょう。
2 まとめ
さて、ここまで「スタッフになりたがる子ども」ということで、原因と対処法を考えてきましたがいかがだったでしょうか?
今回の「スタッフになりたがる子ども」に関しては、悪意や悪戯心で行動する子はほぼいないでしょう。子どもの気持ちを汲み取りつつ、療育に持って行けるといいですね。