この記事では「子どものやる気スイッチを入れる方法」ということで、私の本業での事例を交えつつ、まとめていきたいと思います。
1 やる気スイッチの入れ方
この章では、子どものやる気スイッチの入れ方ということで、あくまでもほんの一例にはなってしまいますが「やる気スイッチの入れ方」をご紹介していきます。
ここであげることだけが全てではありませんので、自分なりの方法を見つける為のヒントにしてください。
1-1 ご褒美シール
ご褒美シールは子ども達の行動を観察し、よくできていることに対してシールをあげていきます。一定の枚数シールを集めるとご褒美と交換出来る仕組みです。
これは子どもの頑張ったことを見える化でき、集めている段階から「収集癖」や「承認欲求」「ご褒美欲しさ」が相まってモチベーションアップが期待できます。
また、特定のスタッフからしかシールを貰えないなどと決めておくことで、そのスタッフとの上下関係が構築できるなど、色々な場面での使い方が想定できます。
ルールさえ決めてしまえば、明日からでも即実践できる手軽さも大きな魅力ですね。
1-2 事例
私が過去に経験した事例ですが、その事業所では全員がご褒美シールをおこなっていました。中でも不登校の男児については、事業所に来る前に学校に行ったかどうかでもシールをあげていました。
初めは校門の前に行くだけでもシールあげ、簡単な所からスモールステップでおこなっていき、最終的にはただ学校に行くだけでなく「癇癪を起こさずスムーズに学校に行く」など、難しい取り組みまで提案できるようになりました。
その子だけ学校に行くだけでもシールが貰えるので、当然他の子よりシールの集まりが早く、その面でも本人のやる気スイッチが入り「1番にご褒美を貰う」と頑張っていたのを覚えています。
そんなことしたら他の子からクレームが入ったり、他の子のやる気がなくなるんじゃない?と思われるかもしれませんが、他の子には他の子の課題がありす。なので「基本の共通の項目」と「個別の項目」があるというイメージです。
特別に課題を見つけられない子がいたとしても、今できていることで他の子の見本となったり、もう一段階上げたり、より「強化」することにも活用出来ますね。
2 まとめ
さて、ここまで「子どものやる気スイッチを入れる方法」ということで、具体的な事例も交えつつ、過去にも紹介した「ご褒美シール」についてまとめてきましたが、いかがだったでしょうか?
見える化することの意味や何がやる気を引き出すポイントなのかが分かったと思います。ただ、ここでも注意しておきたいのは「ルールを決めておく」ということと「ルールを守る」ということです。
「流し療育」をしてしまっている方などは、これを守れないスタッフが多くいます。子どもと接する時間が長ければ長いほど、気が抜けてしまう時間が増えてしまいがちです。療育をおこなう意味を改めて考え「子ども達の将来を見据えた療育」をおこなっていきましょう。