この記事では「活動に参加したくない子どもへの対応」と言うことで、テーマに沿った運営者の経験や考えを中心に記事にまとめていきたいと思います。
是非、最後までお読みください。
1 活動に参加したくない子どもへの対応
この章では「活動に参加したくない子どもへの対応」というテーマを「活動への参加」と「参加する意味」という項目に分けて考えていきたいと思います。
1-1 活動への参加
ここでは私の考え方を中心に書いていきます。まず活動への参加とはどういうことかと言うと、何も強制的に皆と同じ行動をする必要はないと思っているのと、ステップアップをすればいいと考えています。
具体的にどんなステップアップの方法があるのかを見ていきましょう。
活動参加のステップアップ
ここで取り上げるステップアップの方法はあくまで一例であり、誰もに当てはまるものではありません。子ども達の特性や主訴を見出し、子ども達にあった支援をするよに心がけましょう。
【集団活動の例】
①挨拶だけ参加し、参加してる子の見えないところで待つ
②活動はしなくても、皆の活動を見ている
③少しだけやってみる
④今日だけは活動をやってみる
⑤参加出来ることが増えていく
【個別指導の例】
①SSTに切替える
②挨拶だけはする
③1分でも机に座る(机上で好きなことをする)
④時間を少しずつ伸ばしつつ、課題を織り交ぜる
⑤活動参加出来ることが増えていく
1-2 参加する意味
それでは、なぜ活動に参加しなくてはいけないのかを考えていきましょう。
そもそも事業所は療育をおこなうことで運営が認可され、お金を頂いて、運営しています。その根幹である活動を蔑ろに出来ないというのが一点ありますが、もう一点は「これが本質」だと思うからです。
活動に参加して、活動の中で何かを学ぶとか、活動を通して出来ることを増やすとか、活動が…じゃないんですね。「活動に参加出来ない子どもが活動に参加すること」それ自体がSSTなんですね。そして、それこそが1番の目標なのではないかと思うのです。
2 まとめ
さて、ここまで「活動に参加したくない子どもへの対応」という事で「活動への参加」と「参加する意味」と言う項目に分けて考えて来ましたが、いかがだったでしょうか?
皆様も活動に参加するということや、またその意味が分かったのではないでしょうか?
私はこの療育ラボを通して常々書いてきましたが「療育は子ども達の将来を見据えておこなうべき」だと考えています。子ども達にとって将来何が必要なのか、何が幸せなのかを考えると答えは出てくると思います。
その答えは人それぞれ違っていても良いと思っていて、それが特色になり共感した利用児童が集まってくると思います。
私は難しい数学が出来たり、漢字検定に合格したりするよりも、お友達と仲良く遊べる、集団活動ができる、指示に従えるなど、社会生活でストレスが減り、愛される人になって欲しいのです。
皆様も、もう一度自身の療育の先に何を目指すのかを考え、療育を組み立ててみて下さい。