本日はテンションが上がり過ぎてしまったり、感情をコントロール出来なくなり「クールダウン」が必要な子について考えていきたいと思います。
良かれと思ってやっていることが、子どもにとっては「余計なこと」になっているパターンを考えていきましょう。
1 過干渉とクールダウン
基本的に「クールダウン」をおこなう際は、1人で静かに過ごせる空間を提供してあげたいと考えます。
まず「なぜ1人の空間が必要なのか」を考えていく必要があります。
1-1 なぜ1人の空間が必要なのか
それはクールダウンするために「外部からの刺激を減らしたい」からです。
外部からの刺激とは「声掛け」「視線」「ボディタッチ」などが入ってくると思いますが、その刺激を受けることで更にヒートアップしてしまいます。
1-2 過干渉とは
ここでいう過干渉とは、前項目で述べたようなことをクールダウン中にしてしまうことを指しています。
例えば自身の支援が原因で「クールダウン」が必要になった子がいたとしたら、心理的に「なんとか取り返さなきゃ」や「フォローしなきゃ」と思ってしまいがちです。
しかしそれでは、自身の焦る気持ちを子どもにぶつけているだけになってしまいます。
これではどっちが助けて貰っているのか分からなくなってしまいますね。
支援の結果「クールダウン」が必要な状況になったとしても「それはそれ」「クールダウンはクールダウン」と切り離して考える必要があります。
日頃からスタッフ間でコミュニケーションをとって、そうなったとしても「仕方がなかったんだ」と思えるような環境にしておくことが必要です。
2 まとめ
さて、ここまで「過干渉」と「クールダウン」について考えて来ましたがいかがだったでしょうか?
過干渉とクールダウンは非常に相性が悪く、クールダウンをしてる時は「子どもも楽ではない」ですし、本人なりに意識して、努力しています。
自分の「なにかしてあげたい気持ち」や、自分の「モヤモヤしたもの」は子どもにぶつけるものでも、子どもを使って解決するものでもありません。
今一度「療育とは」「支援の意味」を、改めて考えて見て欲しいと思っています。