この記事では「療育の物差し!共通の基準を作ろう」と言うことで、テーマに沿った運営者の経験や考えを中心に記事にまとめていきたいと思います。
日常生活や仕事、療育でも役に立つ内容となってますので、是非最後までお読み下さい。
1 療育の物差し!共通の基準を作ろう
この章では「療育の物差し!共通の基準を作ろう」というテーマを「療育の正しい基準」と「子どもへの影響」という項目に分けて考えていきたいと思います。
1-1 療育の正しい基準
皆様は療育をおこなう時に何を基準におこなっているでしょうか?「その子どもに合わせるから一概には言えない」という答えが返ってきそうですが、半分正解と言ったとこでしょうか。
というのも「療育も突き詰めると人間関係」なので、支援する側、支援される側に少なくとも1人以上ずつの人が関わっています。つまり支援される側に合わせているつもりでも、支援する側の人間が変われば同じ支援が提供出来ないかもしれないということです。
なので、児発管の方向性や個別支援計画を用いて基準を明確にし、支援者側で共有することによって療育の基準、つまり「物差し」を作るのです。
同じ支援を提供することによって、子どもにも大きな影響があります。次項目ではその辺を、もう少し深く考えていきましょう。
1-2 子どもへの影響
支援者側が物差しを持って同じ支援を提供することによって、子ども達にどのような影響があるのかを考えていきましょう。
①誤学習を防ぐ
人はどうしても楽な方に流されていきます。自分のことは自分でやる方が正しい療育なのに、子どもはなんでもやってくれるスタッフに行きがちで、それが当たり前になってしまうのは誤学習でしかないですね。
②安心して過ごせる
同じ支援が提供されるということは、突飛な事や想定外のことが起きにくいと考えられます。子ども達は落ち着いて安心して過ごせるようになります。
③成長を促進する
違う支援をバラバラにやっていても、リセットされたり誤学習したりで中々同じ方向に進み難いのですが、同じ支援を繰り返すことで慣れてきたり、成長しやすく、般化していきます。
同じ物差しを持って同じ支援を提供することが療育にとって大きな追い風となるんです。この部分は意識することで乗り越えることが出来るので、まずは1歩踏み出してみましょう!
2 まとめ
さて、ここまで「療育の物差し!共通の基準を作ろう」という事で「療育の正しい基準」と「子どもへの影響」と言う項目に分けて考えて来ましたが、いかがだったでしょうか?
療育の正しい基準とは「支援される側の子ども」に合わせるだけでなく「支援する側のスタッフ」の基準を同じにする物差しを共有しておくことが大切だということ、また同じ物差しを持つことによる子ども達への影響力も分かったかと思います。
また、私は過去に「そうだったのか!療育に時間がかかるわけ│コラム」や「思いは伝わる?ミーティングの意味│コラム」や「「般化」とは何か?学童期までにできること│コラム」や「なるほど!早期療育が大切な理由│コラム」や「必見!療育とは未来のため必要なこと│コラム」といった関連記事を書いています。少し違った角度から見ることで新しい発見があったり、より理解が深まると思いますので、是非リンクからお読みください。