今回は「お片付け」について記事にしてみたいと思いますが、その中でも子どもサイドに問題があるのではなく大人が支援しきれていなかったり、大人が抜けてしまっている問題について考えていきたいと思います。
1 お片付け
以前にも「マッチング」と「お片付け」を合わせたプログラムをご紹介しましたが、今回は特に、お片付けの「支援」について考えていきましょう。
1-1 お片付けの意識
いつも言っているように、療育には「支援の統一」が必要です。療育プログラムや支援については割と意識して取り組むのですが「お片付け」に関しては少し違ってきます。
「プログラム後」であったり「療育外」と見られてしまう事があります。
お片付けについても、スタッフ間で上手に共有して「SST」の意識を持って頂き、生活スキルを上げていって頂きたいと思っています。
スタッフに「お片付け」の意識が無かったら、子どもは取り組む機会すらありません。
「ご家庭で出来ない」のと「事業所でやらない」のは、全く意味合いが違います!
1-2 スタッフの出来る事
「お片付け」を子どもに意識させることは、そんなに難しいことではありません。初めは嫌がる子どもに継続させていくのを辛く感じるでしょうが、子ども自身も慣れてくると負担なく行うことが出来、支援している大人も成長を感じることが出来ます。
少しの意識で子どもにとっても、とても大切なことを教えることが出来ると思っています。
2 まとめ
ここまで「お片付けをさせられない大人」ということで考えて来ましたが、いかがだったでしょうか?
今回こういう記事を書いたのには理由があって、本業の方で「個別療育に呼びに来たスタッフが、片付けをしてない子どもを連れていく」と言う話を聞いたからでした。
そこで私なりにポイントを抑えて、まとめて見ようと考えたところから始まりました。
冒頭でも「マッチングと合わせたプログラム」なんてのも紹介しましたが、基本的に「お片付け」に関しては、意識するだけで「誰でもできるSST」です。
意識してスタッフ全員で取り組むことが重要だと思います。
「子どもが泣いちゃうから」「嫌がるから」と後回しにしたり、代わりにやってあげていませんか?
私は子ども達と「次のことをする前に必ず片付ける」事を約束しています。難しい時があるのは分かりますが、最初から諦めずに出来ることからおこなっていきましょう。