レスパイト・ケアってなに?
今後は利用し難くなってしまうの?
本日のテーマはレスパイト・ケアと2類型についてです。
特に「なぜレスパイト・ケアが必要なのか」「レスパイト・ケアと2類型の関係性」について考えていきます。
1 レスパイト・ケアとは
レスパイト・ケアとは、在宅で乳幼児や障害者(児)、高齢者などを介護(育児)している家族に、支援者が介護(育児)を一時的に代替してリフレッシュしてもらうこと。また、そのようなサービスのこと。
出典:Wikipedia
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%88
レスパイト・ケアとは、主に保護者様が対象になるサービスで「支援する家族にも自身の時間を持つ権利がある」という考えを形にしたものだと言えます。
1-1 レスパイト・ケアと療育
私がこの療育の世界に入った頃は、今よりも制度は整っておらず、聞く人によってガイドラインの解釈も曖昧なんてのは当たり前でした。
放デイの方針についても「放デイは当事者を支援するもので、レスパイト・ケアは対象にならない」と実際に言われたこともあります。
しかし「放課後等デイサービス2類型」の記事でも書いたように、今この通所支援事業所は大きく変わろうとしていて、その中に「親の就労を支援するための支援時間の長短…」という文言が入っているなど、レスパイト・ケアは療育にとって当たり前のものになってきています。
支援者にも人権があり、自分の生活を楽しむ権利があるのも理由の1つですが、日常でもっとも子どもと接する時間が長く、影響力のある保護者様の心身の健康は子どもの生活にとって「最も重要な要素」の1つだと言えます。
私としては、当時から「保護者の支援も療育の1つ」だと考えていましたので、この流れは必然ではあります。
難しく考え過ぎずに「みんなで子どもの成長を支えていこう」と考えると分かりやすいのかも知れませんね。
1-2 レスパイト・ケアの必要性
上記の「レスパイト・ケアと療育」でもかいてますが、「支援者の権利」「当事者への影響」が挙げられると思います。
仮にレスパイト・ケアを通所支援事業所でおこなったとしても、事業所側の負担としては「通常の療育」と変わりはないはずです。ではなぜ2類型の方針の中に「レスパイト・ケア」に関連する文言が入っているのでしょうか?
私は「幅広い解釈と療育の偏り」だと考えていて、もう少し噛み砕いて言うと「読み手によって複数の解釈が出来る」「特化し過ぎた」ということです。特にこの療育の世界は「正解はない」とか「正解はひとつじゃない」と言われています。
そんな業界だからなのか「どうとでも言える」「あれも間違ってない、これも正解」となり、初めは僅かなズレだったものが、年月を重ねてそのズレが大きくなっていったのではないでしょうか。
私がこの業界にに入って勤めている中で感じるのは「基本的には皆子どものことを思っている」ということ。様々な経営者や現場のスタッフとも会いましたが、やっぱり根っからの悪人はいなかったし「少しずつズレていった」んだと思います。
ただ、行き過ぎた偏りは「悪」ではないけど「自費」と線引きしましょうという事なのだと思っています。この流れで特化型の放デイから流れる利用者がいるのであれば、逆にビジネスチャンスになると私は思います。
2 まとめ
いかがでしたか?
レスパイト・ケアのこと、2類型との関係性及び今後の方針などがお分かり頂けたのではないでしょうか。
レスパイト・ケアは間違いなく「必要な療育」の一部であり、今後「2類型」が進むことで、より利用しやすくなっていくと思います。
サービスは利用対象者の為にあります。利用出来るサービスは遠慮なく利用し、より良い生活と療育の出来る環境を作って頂ければと思います。
過去記事の「放課後等デイサービス2類型」には、今分かっている「2類型」について、レスパイト・ケア以外も書いています。
合わせてご覧頂き、参考にしてください。