今回の記事は「投げる」を取り入れた「感覚統合」について記事を書いていきたいと思っています。それでは具体的に見ていきましょう。
1 「投げる」を使った感覚統合
投げる物の大きさ、素材、目標までの距離などを変えることで、投げる強さや方向をコントロールします。目標までの距離を測り、物の位置や大きさなどの「視空間認知力」のトレーニングになることが期待できます。
1-1 基本的な遊び方
この項目では「投げる」を使った「基本的な遊び方」を説明していきたいと思います。今回は、ただ投げるだけでなく「目標を作ってコントロールする」ことに特化してみたいと思います。
①ポジション
床にビニールテープなどで目標の円と立ち位置の印を作ります。距離はその子のレベルに合わせて設定しましょう。
②遊び方
決められた位置から目標の円に向かってボールなどをなげます。弾んで飛んでいかない「お手玉」や「布製のボール」などから始めるとよいでしょう。
1-2 アレンジした遊び方
この項目では、「投げる」を使った「アレンジした遊び方」を説明していきたいと思います。
①目標を変える
目標への距離を遠くしたり、円を小さくする、目標の箱の大きさを変えるなどのアレンジをすることで、難易度を上げることが出来ます。
また、複数の色違いの目標を作って「指示」や「さいころ」などで目標を決めたりすることで、ゲーム性を高めることが出来ます。
②目標の高さを変える
「目標を変える」では平面の変化だけでしたが、高さを変えることで立体感が出て、より「空間認知力」を高めることが期待できます。
それに伴い難易度も上がっていくので、子どもの状況により組み合わせを変え、難易度の設定をしていきましょう。
③投げるものを変える
お手玉、新聞紙を丸めたもの、布製のボール、ゴムボールなど、物によっては目標からはねて出てしまったり、転がってしまうことが想定できます。
この項目は難易度の設定だけでなく、重さや形状が変わることで投げやすさやコントロールのしやすさも変わってきます。
2 まとめ
上記でも触れていますが、ゲーム性を高めることで子どもはより楽しんで取り組むことができます。複数の子どもがいる場合は点数制ににしたり、成功率で競い合うことも考えられます。
また、いつも言っていますが「ルールを守る」「お友達とのやり取り」など、SSTで社会性を身に付けることも期待できます。
ここまで「投げる」を取り入れた「感覚統合」について考えて来ましたが、いかがだったでしょうか?
子どもの状況を見つつ、その子どもにあった支援を行っていきましょう。