この記事では「手を出し難い…家庭環境の療育への影響」と言うことで、テーマに沿った運営者の経験や考えを中心に記事にまとめていきたいと思います。
日常生活や仕事、療育でも役に立つ内容となってますので、是非最後までお読み下さい。
1 手を出し難い…家庭環境の療育への影響
この章では「手を出し難い…家庭環境の療育への影響」というテーマを「保護者間の方針の違い」と「保護者様に出来る支援」という項目に分けて考えていきたいと思います。
1-1 保護者間の方針の違い
療育のお仕事をしているとたくさんの保護者様と面談をする機会があり、様々な考え方や方針に出会います。その多くの保護者様、というよりほとんどの保護者様は同じご家庭の中でも療育方針の違いがあります。
ご家族とは言え人間なので考え方が違うのは当然なのですが、大切な子どものことだからこそ譲れない部分があったり、自身や他の兄弟を優先して楽に落ち着かせる方法を取ったりと様々です。そこでパワーバランスが取れていて納得出来ていればまとまった意見を出せるのですが、パワーバランスが拮抗していたりどうしても納得いかないことがあった場合はそれぞれの事業所に対する要望も変わってきます。
結果どうなるかと言うと、面談で聞いた要望や問題点に沿った支援をおこなっていてもご家庭で完全にリセットされてしまったり、それが行き過ぎるとお父様、お母様、祖父母と幾つもの違った要望をそれぞれが言ってくるじたいにもなりかねません。
それでは保護者様に対して、私達はどのような支援をおこなうことが出来るのか、次項目ではその辺に注目して考えていきましょう。
1-2 保護者様に出来る支援
私達の支援対象は、基本的には利用児童に対しての療育や支援が主となっていますが、保護者様にもレスパイトや面談などの必要な支援があります。
面談の際にはどこまで踏み込めるかというのは難しいところでていぎもされていません。中途半端なことをすれば逆に混乱を招いたり、クレームに繋がりかねないこともあります。しかし上記で挙げたような「家庭内での支援の統一」に関しては、我々にも出来ることがあると考えていて、それは先述したように面談を上手く使う方法です。
例えば担会(担当者会議)を開いてそこに方針の違うご家族を同席して関連機関も交えてお伝えする、そんなに大々的ではなく簡易的におこなえるのはモニタリングに同席して貰うなどの方法も効果があるかと思います。
面談という角度から関連機関含めご家庭との連携や支援の統一の大切さを伝える続けることが最も大切なことですね。
2 まとめ
さて、ここまで「手を出し難い…家庭環境の療育への影響」という事で「保護者間の方針の違い」と「保護者様に出来る支援」と言う項目に分けて考えて来ましたが、いかがだったでしょうか?
保護者様も家族とはいえ人間であるからには支援方針の違いで悩んでいる方や迷っている方は多くいるということ、そしてそのために私たちの立場で出来ることは面談などを通して関連機関も含めて支援の統一の大切さを伝え続けていくことが大切さだと言うことが分かったかと思います。
また、私は過去に「横の繋がりとは「連携と協力」│コラム」や「保護者様との信頼関係の効果│コラム」や「保護者様との情報の相互共有│療育のお仕事」や「絶対必要!保護者会の意義│コラム」や「保護者様との報連相│コラム」や「保護者様との信頼関係の効果│コラム」や「専門用語は必要ない!?伝える力│療育のお仕事」といった関連記事を書いています。少し違った角度から見ることで新しい発見があったり、より理解が深まると思いますので、是非リンクからお読みください。