この記事では「問題行動の原因」と言うことで、テーマに沿った運営者の経験や考えを中心に記事にまとめていきたいと思います。
療育のお仕事をされている方や保護者様も参考になると思いますので、是非最後までお読みください。
1 問題行動の原因
この章では「問題行動の原因」というテーマを「行動には理由がある」と「事例」という項目に分けて考えていきたいと思います。
1-1 行動には理由がある
今回は問題行動に焦点を当てていきたいのですが、問題行動に限らず行動には理由があると考えます。
しかしそれが問題行動となった途端に「また悪いことしてる」「イタズラ」「他害がある」と、理由まで考えられなくなってしまう指導員が非常に多くいます。
喉が乾いたから水を飲む、眠いからねると言うように何かをするためには理由がありますが、それがなぜ問題行動に繋がるのかと言うと、「ちょっとしたトラブル」と「表現方法」が問題になってきます。
では、運営者である私が実際に経験した具体的な事例を次項目で紹介していきましょう。
1-2 事例
この項目では、運営者である私が実際に経験した具体的な事例を紹介していきます。
私のいた事業所には急に大きな声を出して不安定になる子どもがいて、皆「こういう子なんだ…仕方ない」と思っていましたが、良くよく観察していると「水筒を口にする→直ぐに蓋をする→不安定になる」と言った流れが見えてきました。
水筒を確認すると案の定、中身が空っぽでした。その子は「喉が渇いていたけど、飲み物がない」というのが原因で「飲み物がない」「飲み物が欲しい」という表現方法が分からないことが原因だったんですね。
2 まとめ
さて、ここまで「問題行動の原因」という事で「行動には理由がある」と「事例」と言う項目に分けて考えて来ましたが、いかがだったでしょうか?
具体的な事例も併せて見てきたので、行動の善し悪しだけを見るのではなく、全ての行動には理由がありその理由を改善したり、アプローチする事が大切だと分かったと思います。
療育ラボでは前からお伝えしているかと思いますが、問題行動を起こしている本人が「悪」なのではないので、その問題行動の原因を取り除いたり、表現方法を増やすことで問題行動自体を減らしていくことが必要になります。
療育ラボを読んでくださっている皆様は、問題行動のある子どもを責めるのではなく、問題行動を起こす前の行動を考えていけるような支援者になって欲しいなと思っています。