これに関してはかなり「今更感」のある話しだと思いますが、いくつかの事業所ですごく気になっている事なので、敢えて書いてみたいと思います。
1 机とイスの選び方
ここでは大きめの備品、特に「机」と「イス」について書いていきたいと思います。
1-1 机について
世の中にはいろんな机があると思うのですが、どのような机が理想的なのでしょうか?
いくつかポイントはあると思うのですが1番は「安全」だと考えていて、机のような大きなものは、重さ、角、高さなどに注意して欲しいと思います。
子どもは何度言っても机の周りを走ったり、机の下で遊んだりしてしまいます。怪我をせずに毎日楽しく通えることがまず1番大切だと思います。
いくつかの過去記事でも書いているように、構造化を考えるにあたって、デザイン性も大切だとは思います。
デザインは出来るだけシンプルなものが良いですが、それは安全が確保されるのが前提の話だというのを忘れないで下さい。
1-2 イスについて
全項目で「机」のポイントは「安全」だと伝えましたが、椅子に関してももちろんそれは大前提です。
例えば「折りたたみイス」「足が床に着かない」「重い」「不安定」など、机より小さいからこそリスクが上がる面もあります。
「安全」は前提としたとして、ここで挙げておきたいのが「清潔」です。
座面は子どもが直接座るところで、多くの子どもが使い回すのが普通です。中には失禁してしまう事もあったり、食べこぼし等もあるでしょう。
「座面にクッションが貼ってあるもの」や「洗えないもの」などは不向きと言えるでしょう。
私が見てきた事業所の中に、消毒はしてるけど座面が洗えなくて汚いイスを使っているところがあり、正直座るかどうか躊躇ってしまいます。
2 まとめ
さて、ここまで備品の選び方について、特に「机」と「イス」について見てきましたが、いかがだったでしょうか?
「今更、買い替えられないよ」「お金がかかる」という意見は分かります。そういう方は、リスクを補える工夫をする必要があります。
そして次に備品を購入する機会があれば、是非先のことを意識してみて欲しいと思います。
全てのことについて思うのですが、私たちは常に選択をして生きています。つまり、無意識のうちに優先順位をつけて生きています。
意識していないと正しい選択が出来ていない事があります。療育の現場にある備品として何が優先順位が高いのか、今一度考えて頂きたいと思います。