徹底解説!カードゲームを療育に!?│療育プログラム

 

子どもにルールを少しずつ覚えさせたい。
お友達と仲良く遊べてることも多いけど、ついルールを破ってしまいがちで…。

運営者:田中
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子どもにルールを教えるのは中々難しいですよね。難しく説明しても簡単には伝わりきれません。

 

そこで、私が児発管として現場で実践していた「カードゲームを使った療育プログラム」を、1つ紹介したいと思います。

 

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1 カードゲーム

 

「そんなゲームが療育になるの?」と思われるかもしれませんが、大丈夫です。「カードゲーム自体が療育になる」と言うよりは「カードゲームをツールとして、SSTをおこない、ルールを守る事を身につける」という事です。

支援者の視点や、働きかけ次第で生活全般を療育のツールに変えることが出来ます。本日はその一部として「カードゲーム」を使った療育を紹介していきます。

1-1 ポケカ(ポケモンカードゲーム)

 

私がオススメするのはこの章のタイトルでもある「ポケモンカードゲーム」です。子どもに大人気の「ポケモン」をテーマにしたカードゲームで、子ども達は略称で「ポケカ」と呼ぶことが多いです。

①ポケカを選ぶメリット

ここでは「ポケカを選ぶメリット」という部分に絞って書いていきたいと思います。

・「死ぬ」という概念がない

子どもはアニメやyoutubeの影響で「死ね」「ぶっ殺す」などと平気で言ってしまいます。そういった言葉自体を軽はずみに言って欲しくないですし、言わないルールを作りましょう。ルールを決めずに子どもを責めるだけでは療育とは呼べません。

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私は「ポケカのルール」の他に「ここでのルール」として、ちくちく言葉を使わないように決めていました。

 

そこまで踏み込んだルールを想定しておこなうことが「療育」に繋げるポイントになってきます。

・1対1なので順番待ちを作り出せる

「ポケカ」は1対1でやるカードゲームです。対戦するフィールド(テーブル)がの横に椅子を並べて観戦しつつ順番待ちをするなどし、順番を待たないとゲームは出来ません。

特にゲームを強制することなく「待ちたくないならやらない」選択肢もありだと思うので「活動」としてより、自由遊びの一環でおこなうのがお勧めです。

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私は、前の子が終わるまで待ってでも遊びたい子には「順番を待つ」練習を、ポケカをやらない子には「順番が待てないなら他の遊びをする」という「自己決定」する練習を意識して支援していました。

・万人受けするキャラクター

基本的には男の子寄りのテーマになるのかと思いますが、女の子の中にもファンは多く、かわいいキャラクターもたくさんいます。ガチガチに男の子用、女の子用となってないので、男女が一緒になって遊べるのは魅力的なポイントです。

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ポケモンに興味のない私ですら複数のキャラクター名を言えるほど、世の中に浸透している国民的アニメ(ゲーム)だったり、初めて見たキャラクターでも「かっこいい」「かわいい」と、男女問わずに人気があるのには本当に助けられました。

 

・ルールが比較的簡単

正直に言うとトランプの「ババ抜き」みたいに簡単ではありませんし、ある程度の理解力は求められてしまいます。

しかし、ターン交代制で反射神経などで勝敗が決まるわけではないので、支援者がヘルプしてあげやすく「みんなと一緒になってやれた」「大好きなポケモンの遊びができた」と達成感を感じられます。

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子ども達の状況にもよりますが、高学年の子や物覚えのいい子は2~3度やればすぐ覚えてしまいますし、子ども達だけで出来るようになります。

・安価で始められる

ポケカにはスターターセットがあり、初心者でも分かりやすくそれなりに出来るセットが1000円以下で売っています。そのセットに必要なものは一通り揃ってます。

特に事業所は複数人がやりたがることを想定すると、1セットでは心もとないですので「安価」というのは大変魅力的です。

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実際に私の事業所でも、4セットくらいは準備していました。それでも下記のリンクにもあるように、ゲームに必要なセットが本当に安く買えます。

 

セットでは紙のダメカン(ダメージカウンター)なのですが、上達してくると備品にもこだわれるようにアクリル版のダメカンを別売りしていたり、ラバータイプのフィールド(プレイマット)を売っていたりします。



1-2 ポケカ以外でもいいの?

 

ここまで私が実際に現場でおこなってきた「ポケカ」を中心に書いてきましたが、「ポケカ」にこだわる必要もありません。今はカードゲームもボードゲームも沢山の種類がありますし、倫理的に問題がなければ基本的にはどのカードゲームを使っても大丈夫です。

ポイントとして覚えておいて欲しいのは「SSTのルールを決めておくこと」「SSTのルールを事前に、明確に伝えておくこと」です。ルールを決める考え方として、ここでもやはり「将来を見据える」ことが大切です。

つまり「事業所を円滑に回せるルール」ではなくて「これを身につけとかないと大きくなって困るな」「これが出来ないと就労が難しくなるな」そんな基準を遊びの場に落とし込むことが重要だと思います。

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いかがだったでしょうか?
SSTは「日常に必要な能力」を「生活の中で学ぶ」ものです。子どもの大好きな遊びも生活の一部です。

 

なのでSSTを子どもの大好きな遊びに折り込むのはとても相性がいいんです。子どもが楽しみの中でより成長出来るように、私たちが環境を整えていければと思います。

 

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2 お勧めのゲーム

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私がやったことがあったり、面白そうだと思うもの、療育に活かせそうなものをいくつかピックアップしましたので、下記にて紹介しておきます。

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