この記事では「子どもの成長のきっかけ」ということで、事例をもとに私が療育の現場で感じたことをまとめていきたいと思います。
1 子どもの成長のきっかけ
子どもが成長する際には意外に思えることがきっかけになっている事があります。ネガティブに捉えられがちなことがきっかけとなり、成長に繋がることも多くあります。
1-1 事例
ここから先は、具体的な事例を出しつつ、どのようなところがきっかけになっているのかを見ていきましょう。
①承認欲求
療育ラボでは度々取り上げているので、愛読してくださっている方は分かったかもしれません。承認欲求1つを取っても、支援者が気付いて上手く導いてあげなければ「問題行動」に繋がることもあります。
欲求や思いはそれ自体が問題なのではなくて、それを獲得しようとする際の表現の仕方が備わってないということだと思うので、そこをフォローすることで成長に繋がります。
承認欲求についてはいくつか記事を書いているので、下記のリンクを参照してください。
②事業所内インフルエンサー
一緒に事業所に通うお友達の中には、「自分より少しできる子」「カリスマ性のある子」など、お手本として真似をしたくなるような子どもがいます。
そういった事業所内のインフルエンサーから良い影響を受け、好循環が生まれるのは良い事業所だと思います。
事業所内インフルエンサーについては、別記事にもしていますので、是非参考にしてください。
③進学や進級
人生の節目でもあると思いますが、子ども達の環境も変わって「お兄さん、お姉さんになった」と言う感覚が芽生える事が非常に多いです。
支援者側からもその方向への声掛けやアプローチは当然していく必要はありますが、過度にプレッシャーを与えすぎるとネガティブなイメージが定着してしまい「お兄さんになりたくない!」となってしまうので注意が必要です。
2 まとめ
さて、ここまで「子どもの成長のきっかけ」ということで、事例をもとに書いていきましたが、いかがだったでしょうか?
上記は確かに私の経験談を元に書いていますが「子どもは十人十色」なので、その子にあった支援が必要となってきますが、ポイントを意識するだけでもかなり変わって来るのではないかと思います。
私は療育の現場に出るようになって「非定型発達の子どもは成長が止まっている」と誤解している人が割と多くいることに驚きました。子ども達は「ゆっくり」かも知れませんし「3歩進んで2歩下がる」かも知れませんが、成長しています。
「子ども達の将来を見据えた療育」をおこなうには、まず「子ども達の可能性を信じること」から始めて、成長のきっかけを意識していってください。