この記事では「やってみよう!家庭での療育法」と言うことで、テーマに沿った運営者の経験や考えを中心に記事にまとめていきたいと思います。
日常生活や仕事、療育でも役に立つ内容となってますので、是非最後までお読み下さい。
1 やってみよう!家庭での療育法
この章では「やってみよう!家庭での療育法」というテーマを「家庭でもできる療育法」と「大切なポイント」という項目に分けて考えていきたいと思います。
1-1 家庭でもできる療育法
家庭でもできる療育プログラムは挙げれば書ききれないくらいあるので、ここではプログラムではなく手法を2つ紹介してみたいと思います。プログラムに関しては過去記事にも書いているので「まとめ」の「関連記事」を参照してください。
①ABA(応用行動分析学)
言わずと知れたと言いますか、今の療育の中心と言っても過言では無いくらい有名な方法ですね。ざっくりと簡単に言うと、伸ばしたい所を「強化」し、やめて欲しい所を「消去」していきます。
よく療育の現場で言う「怒ったらダメ」「褒めて」というのは恐らくここから来ているのではないかと思うのですが、では「なぜ褒めるのか」「どういう褒め方をするのか」「なぜ怒ってはいけないのか」そういった最も大切な部分が抜け落ちてしまって、行動だけが独り歩きしてしまっている気がします。
行動の意味がわかっていないと、逆に甘やかしになってしまい誤学習に繋がる恐れもありますので、下記の関連記事を読んで最低限の意味は理解しておきましょう。
ABA(応用行動分析学)を児発管が徹底解説
②TEACCHプログラム
ざっくりいうと、TEACCHプログラムは「ゆりかごから墓場まで」という理念のもと、アメリカの大学と自治体が主体となってASDの方々が自分らしく生きれるようにとおこなっているプログラムになります。
ここで書いているのは、自治体を動かして自分の街を変えていくといった壮大な話ではなく、その考え方を応用し自宅や自室などを「構造化」していくということや視覚的にも見やすく、次の行動に移りやすいようなスケジュールボードや絵カードなどといったことになります。
TEACCHプログラムに関しても過去記事にまとめてありますので、是非そちらを参考にしてみてください。
TEACCHプログラムとは│ASDの生涯支援プログラム
1-2 大切なポイント
それらの手法を学ばれて家でおこなうのはとても良いとは思いますが、1つ注意して頂きたいのが「連携」というところです。ご家庭では構造化してABAを取り入れていても、お預かりの放デイに通っていて逆に放デイで誤学習してしまうようでは本末転倒です。
しかし先程もあげたように認可を受けた放デイでも謝った解釈や足りない知識で運営している事業所は沢山あります。残念なことに私個人が渡り歩いた範囲でも幾つも出会ってきました。
そういった放デイに入ってしまっていて、放デイのプログラムや方針を一保護者が変えるのはほぼ不可能でしょう。見学の段階でその辺の話を聞いて逆にアドバイスをしてくれるような事業所を選んだり、連携にどれくらい重きを置いているかを見極めるのが大切です。
もう一歩踏み込んで話すと、担当の児発管がとてもいい人で知識もあって良い!と言って選んだ事業所でも、転勤したり辞めてしまう可能性もあります。
全体的な事業所の方針や会社の方向性を感じ取れるのがいいかも知れません。
2 まとめ
さて、ここまで「やってみよう!家庭での療育法」という事で「家庭でもできる療育法」と「大切なポイント」と言う項目に分けて考えて来ましたが、いかがだったでしょうか?
ABAとTEACCHプログラムについてざっくりとした理解とより詳しい解説のある関連記事の紹介、また連携の大切さについて分かったかと思います。
また、私は過去に「片付けがマッチングのトレーニングになる!?│療育プログラム」や「板書の苦手はこれで克服!?│療育プログラム」や「【微細運動】輪ゴムを使った指先の運動│療育プログラム」や「感覚統合~トランポリン~│療育プログラム」や「サーキットトレーニングのアイディア│療育プログラム」といった、家庭でもできる療育プログラムに特化した関連記事も書いています。少し違った角度から見ることで新しい発見があったり、より理解が深まると思いますので、是非リンクからお読みください。