この記事では「どっちが優先?個人のタスクと見守り」と言うことで、テーマに沿った運営者の経験や考えを中心に記事にまとめていきたいと思います。
日常生活や仕事、療育でも役に立つ内容となってますので、是非最後までお読み下さい。
1 どっちが優先?個人のタスクと見守り
この章では「どっちが優先?個人のタスクと見守り」というテーマを「個人のタスクとは」と「優先すべきこと」という項目に分けて考えていきたいと思います。
1-1 個人のタスクとは
療育のお仕事をしていると子ども達への直接支援が中心ではありますが、プログラムの準備、保護者様との連携、送迎、記録、掃除などの環境整備など、様々な業務があります。
この項目のテーマでもある「個人のタスク」とは、子ども達への直接支援以外のところで個人の責任で行うべき業務と考えて頂ければ良いかと思います。
特に注目すべきは記録や連絡帳の記入の部分でしょうか。というのもその日のうちに終わららせるべき業務であり、子ども達がいるうちにおこなわなければいけない業務だからです。この業務をおこなうやり方やタイミング次第で子ども達との関わり方や周りのスタッフへの影響も変わってくるのです。
私個人としてはどちらの方が重要と言うよりは、全てをバランスよく潤滑に回すことによって上手く運営ができるのだと考えています。その辺を次項目で詳しくみていきましょう。
1-2 優先すべきこと
私は療育をおこなう上で最も優先すべきことは「安全」であると何度も書いてきました。安全である事を前提とすることで安心に繋がり、信頼を得られると考えています。
この記事の大きなテーマは「個人のタスク」と「見守り」どちらが優先か?ですが、安全をベースにした際どちらが優先か分かりますよね。しかし「じゃあ個人のタスクは後回しでいいか」と問われるとそうではありませんね。
「それは矛盾してませんか?」と思われた方は、もっと柔軟に考えてみて下さい。安全や子ども達への支援を充実させながら個人のタスクをおこなう方法があるんです。それも実に簡単に。
そこでポイントとなるのは「配置」と「スタッフ間の連携」です。
もっと噛み砕いて言うと、集団活動等をおこなう際に「1人抜けても大丈夫な配置にしておく」こと、そしてその1人分の枠を連携を取りつつスタッフ間で回していくという事です。
1人抜ける体制というのは難しいようで、プログラムの工夫や自由時間の遊ばせ方、スタッフの立ち位置、等を考えると以外と出来ることです。そこまで考えて計画的に、出来ることをおこなわなくてはなりません。
中には「自分の会社は1人削れるならそもそも配置して貰えない」という方もいるかと思いますが、この事業には最低人員と加配加算があります。その辺を上手く使う事で実現可能となるでしょう。
2 まとめ
さて、ここまで「どっちが優先?個人のタスクと見守り」という事で「個人のタスクとは」と「優先すべきこと」と言う項目に分けて考えて来ましたが、いかがだったでしょうか?
個人のタスクとは療育の中心である直接支援以外のプログラムの準備、保護者様との連携、送迎、記録、掃除などの環境整備のことであり、どちらも大切な業務で不要な業務はないということ、また優先すべきは安全であり、安全を確保しつつ個人のタスクをおこなえる方法があるということ、突き詰めて考えなくてはいけないことが分かったかと思います。
また、私は過去に「見守りより事務を優先する管理者│コラム」や「ベースの考え方!集団の活動及び見守り│療育プログラム」や「最も大切なのは安全管理│コラム」や「自分の持ち場だけが全てじゃない│コラム」や「療育の現場1│療育のお仕事」といった関連記事を書いています。少し違った角度から見ることで新しい発見があったり、より理解が深まると思いますので、是非リンクからお読みください。