この記事では「これも虐待!?今こそ考えよう」と言うことで、テーマに沿った運営者の経験や考えを中心に記事にまとめていきたいと思います。
日常生活や仕事、療育でも役に立つ内容となってますので、是非最後までお読み下さい。
1 これも虐待!?今こそ考えよう
この章では「これも虐待!?今こそ考えよう」というテーマを「大人の都合」と「虐待のない世界」という項目に分けて考えていきたいと思います。
1-1 大人の都合
虐待がどのような時に起きるのかを考えた時に、その多くは「支援者が大人の都合を持ち込んだ場合」が多く挙げられます。例えば子どものことよりも自分のことを優先にした場合ネグレクトに繋がったり、自身が楽をするためにしていたことが身体拘束になっていたり、気持ちの上でどこか「自分を優先にする」もしくは「子どもを蔑ろにする」といった事が起きている可能性が高いんです。
支援者には子どもを守る義務と責任があり、虐待をおこなわないのは当然のことですが、早期発見に努めなくてはいけません。
児童虐待防止法第5条第1項
学校、児童福祉施設、病院その他児童の福祉に業務上関係のある団体及び学校の教職員、児童福祉施設の職員、医師、保健師、弁護士その他児童の福祉に職務上関係のある者は、児童虐待を発見しやすい立場にあることを自覚し、児童虐待の早期発見に努めなければならない。
もちろん、支援者にも自身の生活や楽しみを得る権利はありますが、その結果が虐待に繋がることは許されません。
適切な福祉を利用しレスパイトケアを使ったり、自身の出来ることはしなければなりません。
1-2 虐待のない世界
それでは今後虐待のない世界をどうやって作っていったらいいのでしょうか。どんだけ努力しても虐待のない世界は作れないかもしれません…人間は完璧ではないから、完璧な世界は作れないはずです。しかし、そこで諦めるのではなく努力を重ねて理想の世界に近付けなくてはいけません。
なぜなら「前に進むことを諦めたら後ろに下がってしまうから」です。空港などでよく見かける、動く歩道というのを知っていますか?あれを逆走しているのをイメージしてもらえれば分かると思いますが、流れに逆らっているので頑張って前に進もうとしていれば少しづつ前に進みますが、立ち止まった瞬間後ろに押し戻されますね。
人間は弱いものですから、目標を掲げてそこに向かって進まなければ楽な方に流され、ぬるま湯に慣れてしまい、そこで得た仲間と足を引っ張りあったりしてしまい、身動きが取れなくなってしまいます。特に虐待に関しては子どもの人格や存在を否定してしまう可能性があります。子ども達を守り、成長を手伝うのが私たちの仕事ですので、その真逆の行為はあってはならないのです。
故意でないからと許されるものでもありません。「知らなかった」「勉強不足でした」等とならないように、自分自身でアンテナを張って積極的に知識と情報を得ていきましょう。
2 まとめ
さて、ここまで「これも虐待!?今こそ考えよう」という事で「大人の都合」と「虐待のない世界」と言う項目に分けて考えて来ましたが、いかがだったでしょうか?
虐待の多くは大人の都合であり、私達支援者には虐待をしないだけでなく早期発見に努める義務があること、また虐待のない世界を作ろうと1歩ずつ努力をし続けることが必要だと言うことが分かったかと思います。
また、私は過去に「療育と虐待を考える1│コラム」や「虐待?子どものお手伝いを考える│コラム」や「虐待の真実!?あなたの取るべき行動│コラム」や「2類型とレスパイト・ケアを考える│コラム」や「療育に「大人の都合」を持ち込まない│コラム」といった関連記事を書いています。少し違った角度から見ることで新しい発見があったり、より理解が深まると思いますので、是非リンクからお読みください。