本日は事業所名について、考えてみたいと思っています。
先日聞いた事例も交えつつ、一緒に考えていければと思います。
1 事業所名の重要性
事業所名はその事業所を表す看板でもありますし「事業所の雰囲気」や「事業所の方向性」がイメージでき、集客においても重要性だというのは理解されていると思います。
しかし事業所名からイメージが湧くということは、それがネガティブに働くこともあると認識しておきましょう。
1-1 事例
ある事業所を利用している子どもは、身体も小さく活発な新1年生でした。
その学校は下校時に登校班が並ぶ時に、学童に行く子ども達は首から「各学童の名前が書いた札」をぶら下げています。
放デイに行く子もその中に混ざっていましたが、事業所名が「〇〇園」という保育園や幼稚園を連想させるものだった為、お友達から「お前、保育園に行くんだ?」とからかわれてしまったそうです。
本人は普段は細かいことは気にしないタイプでしたが、この時は「もう事業所に行きたくない」と大泣きし、自宅でも「事業所は楽しくて好きだけど、もう行きたくない…事業所のスタッフには言わないで欲しい」と訴えてきた、とお母様から相談があったそうです。
1-2 事例から学ぶこと
恐らく今回の事例での発言は、長続きしないで鎮火すると思っているのですが、私は今回の事例では「悪人」は一人もいないと思っていて、ちょっとした事の積み重ねが招いた事だと考えます。
その事業所は児童発達支援もおこなっているため、そういったイメージもあるのではないかとの事でしたが、改めて事業所名の力、重要性を感じました。
2 まとめ
さて、ここまで「事業所名から連想するイメージ」という事で、その子どもに与える影響力などを考えてきましたが、いかがだったでしょうか?
すでに事業所を始めている方や従業員の方は「これから事業所名を変更する」というのは、非現実的な話だと思います。
では何もしなくて良いのかと言えばそれも少し違うと思っていて、やはり横の繋がり、つまり「連携」だと考えています。起きてしまったことは消せませんが、もとの状態に戻そうとする「修正力」は大切です。
というのも、どんなに対策を練っていても、100%ミスなく運営を続けることは不可能と言えるでしょう。ミスが起こったあとに如何に迅速に対応出来るか、修正できるかが最重要だと思います。
子ども達の成長を願い、日々頑張っているのにこのような事で子どもが傷着いてしまったり、事業所を離れてしまうのは残念なことです。
事業所を継続することも「子ども達の将来を見据えた療育」だと認識して、日々の療育に活かしていきましょう。