療育をおこっている中で、スタッフから「あの子は全然出来るようにならない」や「みんな全然話を聞いてくれない」などといった、責任転嫁とも思える発言を聞くことがあります。
今回は療育の現場における「責任転嫁」について考えていきましょう。
1 療育の現場での責任転嫁
こういう場面での「責任転嫁」は、大体「スタッフから子ども」へと「責任転嫁」されてしまいます。
子どもが出来なかったことを子どものせいにはせずに、支援者がもっと知恵とプライドを持って療育をおこなって欲しいと思っています。
1-1 事例
ある事業所に発語がほとんどない自閉症の小学四年生の男の子がいました。ふとした時に「スタッフの服に手を入れてくる」という問題行動がありました。その後ほぼ毎回不安定になってしまいます。
スタッフの多くは「思春期の男の子だから」「家で甘やかされてるんじゃない」「言葉にしないから分からない」と、あたかも子どもが出来ないのがわるいという発言が聞かれてました。
1-2 考え方
事例を読んで皆様はどう感じたでしょうか?ポイントとしては「本当に男の子は要求してなかったのか?」という所です。
もしかしたら「スタッフの服に手を入れる」ことが「要求」だったのでは?という「気付き」と、そのタイミングて「絵カードを出してみよう」という「行動」こそが、支援者の責任なのではないでしょうか?
男の子は今持てる1番の表現をしていたとしたら…それに気付かず「あの子は何にも出来てない」と言ってしまうのでは、療育をおこなうものとして不適切になってしまと思ってしまいます。
1-3 対処方
ではどうすれば良いかというと、誰かが気付くしかないのは確実です。
無からその発想に行き着くには時間がかかりますので、当ブログだったり、世の中には書籍など情報が溢れています。
「情報をインプットして、研修やミーティングなどでアウトプットする」ことにより、1人で学ぶよりも沢山の情報を得られて、新しい考え方に触れることが出来ます。
研修は決められたつまらない物ではなく「子ども達の将来を見据えた療育」に必要な事だと理解して、意欲的に取り組んでいただきたいと思います。
2 まとめ
いかがだったでしょうか?
ここまで、療育の現場でありがちな「責任転嫁」について考えてきました。
ここまでちゃんと読んでくださった方は分かると思うのですが「責任転嫁」をしてるスタッフが悪い!と責め立ててるのではなく、スタッフもまた「気付いてない」だけで「知識」や「発想」が足りないだけなんです。
「悪い人だから療育をしないで欲しい」のではなく「療育をおこなうなら、責任を持って学び気付くことが必要」だと思います。
またご家庭では、忙しさからつい「イライラしてあたってしまった」という事例がたくさんあります。私はウォーターサーバーを導入してから、少し余裕ができ毎日のタスクが1つ減り余裕が持てるようになりました。
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