本日は送迎やお出かけの際の「クルマの座席」や「室内での座席」を巡ってのトラブルについて考えていきたいと思います。
今回は「私の考え」をお伝えした上で「皆様なりの答えを考えて頂きたい」そんなつぶやきのような記事になっています。
1 座席のトラブル
この章では座席に関連するトラブルについて考えていきましょう。
1-1 原因
問題を解決するには、まず「原因」を探っていきましょう。
端的に言うと「自分の主張ばかりで、譲ることが出来ない」からです。それに加えて「隣の芝生は青い」とでもいいますか、人が欲しがるものはすごく魅力的に見えてしまいます。
正直、これは人として経験値を積み、成長していかないと切り替えるのは難しいと思っています。だからと言って、ずっと子ども任せにしていても「成功体験」を積むことは中々出来ないので、大人がある程度誘導していく必要があると考えています。
私が現場でスタッフを見ていて思うのは「スタッフ自身の基準が定まっていない」事が多い、という事です。スタッフ間で情報や方針の共有はしているのですが、情報を入れるだけでシュミレーションしていないから、実際の現場であたふたしてしまうのです。
それは単なる「知識」であって「知恵」ではないのです。
1-2 私の解決方法
この項目では、私の今の状況で出来うる解決方法をご紹介します。
状況が違ったり、やり方自体に賛否あるかもしれませんが、皆様なりの答えを出すきっかけにしてください。
①車の座席
まず「車の座席」についてですが、これは他の場面と毛色が違うと、明確に意識しています。
例えば、乗車環境などで突然暴れ出す子を運転席の後ろや助手席に座らせたらどうでしょう?「命の安全」に関わって来ますね。
また1人の意見を優先した時に、意見の通らなかった子が車に乗らなかったらどうでしょう?送迎自体が大幅に遅れてしまうかもしれません。
また、乗り降りの順番(送迎のルート)によってもスムーズな位置があるでしょう。
なので「車の座席」に関しては、ドライバーが決める事にしています。最初からそれがルールである事が重要で、最初からそうだと、皆ルールを守れています。
②室内での座席
これに関してはある程度議論をさせることもありますが、基本的にはスタッフが誘導する形を取ります。
その際には必ず双方の意見を聞く事が大切です。そこですぐにスタッフが答えを出すのではなく「どう思う?」など自発的な答えが出るのを促し、スタッフが答えを出すのは最終手段です。
この時点で時間がかかりそうであれば、集団から離れて活動と別に話し合うこともしています。私は活動の時間が10分減ることよりも「意味のある療育になる」と考えています。
2 まとめ
さて、ここまで主に私の考えを中心にまとめて来ましたが、いかがだったでしょうか?
基本的には私は「トラブルは学びのチャンス」だと考えています。もちろん、他害や暴言などで周りを傷付けないような配慮は必要ですが、基本的には歓迎しています。
私は「その時」にしか感じられない、考えられないと思っています。なので「事業所では頑張ってすごくいい子」より「事業所でも家でも変わらない子」の方が伸びが早いと感じています。
本文でも書いていますが、皆様の状況にあった皆様なりの答えを導き出してください。
また、そのようなミーティングや研修を事業所内でおこなえるといいですね。