児発管ってどんなお仕事?│児発管のあるべき姿

児発管ってどんなお仕事?
児発管にはどうやったらなれるの?
運営者:田中
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上記のような疑問をお持ちの方は多くいると思います。今回は児発管について解説していきつつ、児発管のあるべき姿を考えていきましょう。

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1 児発管とは

「児童発達支援管理責任者」があまりにも長いため、よく略して使われます。その名の通り「障害児の保育」や「療育」に携わるお仕事です。
児童発達支援施設には必ず1名以上の配置をしなければならない事から、福祉業界の中ではお給料もよく、安定して勤められる人気のお仕事です。

1-1 児発管のお仕事

主な役割としては個別支援計画の作成とそれに伴う業務。また療育に関するスタッフへの指導、育成があげられます。

①個別支援計画の作成とそれに伴う業務とは

放デイを例すると、利用するまでの流れとして「市町村や療育センターなどに相談」→「相談支援事業所でサービス等利用計画書の作成」→「放デイを見学」→「個別支援計画の作成」→「放デイ契約」→「利用開始」という感じです。それぞれのケースで前後したり、別のやり方もあったりします。
上記の「放デイを見学」くらいから関わって来るのが児発管になります。個別支援計画を作成するにあたり「アセスメント(面談)」→「個別支援計画の原案を作成」→「個別支援計画作成の会議」→「個別支援計画の作成」となり、全てにおいて記録を残す必要があります。また個別支援計画は最長6ヶ月まで有効とされているので、期限が切れる前に更新する必要があります。
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同意の署名がない、個別支援計画自体がないなどの不備があると減算の対象になりますので要注意です。

②モニタリングとは

モニタリングは個別支援計画を更新する際に、個別支援計画に対して評価をおこない、保護者様にお伝えすることを指します。また、再度アセスメントをおこない個別支援計画を更新します。更新されておらずに個別支援計画の期限が切れていると、これもまた減算対象になります。減算以前に支援が滞ると思いますので必ず更新しましょう。
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保護者様の予定を確認しモニタリングの面談の日時を調整したり、モニタリング後に上記の「個別支援計画作成の流れ」をおこなわなければならないので、必ず期限はチェックしておき早目にセッティングしましょう。

③スタッフの指導、育成

療育の現場には未経験の方からベテランの方まで、様々な考え方、経験を持っている方がいます。よく言われる事ですが「療育の正解は1つじゃない」ということです。見る角度を変えると正解が幾つもあるのが当たり前な世界です。しかし子どもの立場からすると「この間のスタッフと言ってることが違う」と言うのはマイナスでしかありません。
前置きが長くなりましたが、私がお伝えしたいのは「支援を統一する必要がある」ということです。その軸となるのが児発管であり、その指針を伝え、チームとして実践していく必要があるのです。
具体的な事例を出してケースミーティングをおこない、研修で知識やスキルを高め、日々の療育が円滑に行われているか自身も支援に入る。その積み重ねでスタッフや子どもから信頼され、そこから保護者様への信頼へと繋がっていくんです。
私自身も「保護者様とはフレンドリーに」などと小手先の指導をされたこともあります。しかし、本当の信頼関係を築くには時間もかかります。身内から信頼されていなければいつかボロが出て来るものです。
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「児発管は指導員ではないので指導には入りません」という児発管を何人も見てきました。ここでポイントになるのは「児発管は指導員換算されない」という事実。しかし、それは配置上の問題で「支援に入ることを禁ずる」訳では無いのです。
私がそういった児発管を指導する際には「モニタリングやスタッフへの指導を支援に入らずに行えるんですか?」と聞いています。私自身が児発管なのでよく分かりますが、現場に入らないと表面上の事しか出来ません。
また、実際に現場に入ってない、どういう支援をするのかも分からないおじさんの指示をスタッフは聞かないんです。私が児発管に対して指導をする際には「まず自分が先頭に立って背中を見せるように」と伝えています。

1-2 児発管になるには

基本的なイメージですと「実務経験3年目に初任者研修を受ける」→「OJT(2人目の児発管)に入り、現場で研修を受ける」→「実務経験5年で実践研修を受ける」→「晴れて児発管」というイメージです。
上記の流れは現在移行時期にある新制度になります。なので現場でも混乱し「これってどうなの?」となっているのが現状です。もう少ししたら落ち着いて来るとは思います。
また、持っている資格や勤務先によって必要な、年数が変わったり、細かい事を書き出すと膨大な記事になってしまいますので、今回は別記事へと譲りたいと思います。
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いかがだったでしょうか?
児発管のお仕事が分かって頂けたでしょうか?大変そうな事をたくさん書きましたが、それと同等以上にやりがいを感じ、一生続けられる「癖になる仕事」です。
児発管(特に管理者兼任)が現場で「忙しいアピール」することもあるかと思いますが、実際にちゃんとやってる児発管はそこそこ忙しいです。
ただ、それを言い訳に現場に入らなくていい訳ではありませんし、現場にも児発管の仕事はあるんです。事業所の体制など難しい所はあるかと思いますが、チームとして何が出来るかを考えていきましょう。
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