私が「特性」や「障害」に関する本を読まない理由│療育のお仕事

運営者:田中
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私は過去記事でも書いているように、プログラムや療育具など関しての本は所有していますし、読みます。しかし、所謂「ADHDとは」「自閉症スペクトラムとは」のような本は読まないようにしてきました。

 

今回の記事では「私がなぜ読まないようにしてきたのか」を書いていきたいと思います。

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1 特性や障害に関する本を読まない理由

色んな本を読んで「たくさんの知識を得たい」という方は、勉強熱心でとても前向きで良いと思います。

では、なぜ私がそうして来なかったのかというと「先入観」を持たないためです。具体的にみていきましょう。

1-1 先入観とは

例えば「ADHDの特性は?」と聞かれたらいくつも挙げられると思います。しかし、現場で子ども達に接していると本当に十人十色で、特性も様々なんです。

診断名は「ADHD」なのに、どう見ても「自閉症スペクトラム」の特性を持っている子もいれば、また逆も然り。またグラデーションのように混ざりあっている子も多くいます。

そんな現場で、自閉症スペクトラムの特性を持つADHDの子どもに「本にこう書いてあったから!」で、本当にその子にあった支援が出来るでしょうか?

それは先入観でしかなく、子どもではなく「診断名」に支援をしようとしてるのでは無いでしょうか?

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実はこれ、私が初めて障害児福祉の世界に入った時に1番初めに教えて貰ったことです。

 

賛否あるかとは思いますが、私自身は「教えて貰って良かった」と感じています。

1-2 タイミング

私は学びにはタイミングがあると心から思っています。

私自身学生時代は一切勉強はせず、ダラダラと怠慢な日々を過ごしていて、将来のことも考えてませんでした。

しかし、歳を重ね仕事に対してしっかりと向き合えた時に「資格取ろう」「勉強しよう」と自然に思えました。

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それは私が現場で悩み、葛藤し「このままではいけない」と思えたことが土台になっているのだと思います。

 

私は知識を得ることにも順序があると思っていて「まずは体感し感覚を身につけ答え合わせの為に知識を得る」方が身につきやすいと思っています。

物事にはタイミングがあると思います。

 

前向きに学んでいればそのチャンスを逃すことなく掴めると思っています。

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2 まとめ

ここまで私の考え方を書いてきましたが、いかがだったでしょうか?

とはいえ「大学で勉強した」「何十万円と出して講習を受け、専門資格を取得した」といった方々の知識量はすごく、現場にとっても必要な存在です。

そういった方々や先に知識を入れて就業したいと考える方へ、最後にアドバイスをしておきたいと思います。

それは「どれだけ勉強して知識があっても経験値は少ない」ということです。現場にいないと分からないこと、講義では知りえないことがあり、正論だけではなくそうせざるを得ない事があるのです。

「知識は1回忘れてください」とは言いませんが、1度横に置いておいてゼロからのスタートだと思って始めましょう。

そして「知識」を「知恵」に変えていきましょう。ただ「知識」を知っているだけならばGoogle先生に勝るものはないし、それこそ本を読めば良いでしょう。

しかし、「知識」を上手く使い、活用する事が「知恵」です。そうすればあなたの学んできたことは活き始め、必ず必要な人になれるでしょう。

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実際に私は何度も転職していますが「どのような立場」で入社しても、どれだけの「経験」があっても、ゼロからのスタートだと思って就業してきました。

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