ブレない療育をしていこう│コラム

運営者:田中
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本日は「ブレない療育」ということを考えていきたいと思っています。

 

子どもの状況に合わせて支援していくことは必要だと思いますが「子どもの思い通りに動かされている」支援者をよく見かけますので、今一度考えてみましょう。

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1 ブレない療育

「本当に療育と向き合って信念を持って支援していますか?」と聞かれて「子どもに嫌われてでも伝えたいことがある」と言える人はどのくらいいるでしょうか。

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ここから先は、具体的に「ブレている療育」と「ブレていない療育」を事例を元に考えていきましょう。

1-1 ブレている療育

私が所属していた事業所で、ルールゲームの司会をしているスタッフがいました。その日のルールゲームのテーマは「お約束を守る」でした。ゲームが始まる前に「スタッフのお話を聞く」「お話する時は手を挙げて指名されてから話す」というお約束をしました。

その後、ゲーム自体のルール説明やゲームが始まるにつれ、徐々に子ども達はおしゃべりが増えてきたのですが、スタッフも司会に夢中になっていて子ども達の状況が見えていない様子でした。

私が途中入り全員に向けて声掛けをしても、そのスタッフは私の言葉に被せるようにまだ進行しようとしていました。「スタッフのお話を聞く」というお約束を守れていない子どもと変わらず、同じことをしてしまっていますね。

1-2 ブレない療育

小さなことから全て意識しているのですが、例えば「趣向によるおやつ交換はしない」というルールがあったとして、子どもが「食べたくないから交換して」と言ってきたらどうしますか?

つい「可哀想だから」と交換していませんか?私は基本的には「ルールはルールだよ」と伝えて、交換はしません。勿論、相手や状況によってこちらの意図が伝わらないこの場合は、他の子の見えないところで対応する事はあります。

もう1つ事例をを出すと「今日の活動はやりたくない」という児童がいた際に「やらなくてもいいけどここに座って見ていてね」と伝えていました。座っているだけではつまらないので、他のスタッフに「つまんない」「遊びたい」「もうここには来ない」等と訴えていました。

私は、その際も「見ていることを選んだのも自分だし、つまらないのは活動してないからだよね」という話をし、最後の最後に活動に参加することが出来ました。

帰りの会では「活動が楽しかった!」と大きな声で発表する事が出来てました。

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2 まとめ

ここまで「ブレている療育」と「ブレない療育」を見比べてきましたが、いかがだったでしょうか?

本文では敢えてコメントを控えめにして事例中心に書いてみましたが、皆様なりの答えが出せたでしょうか?私は「ブレない療育」をしていないと子どもが混乱して戸惑ってしまったり、楽な方に流されてしまうと考えています。

そしてブレずにいられる方法はとてもシンプルで、スタッフも「お約束を守る」ということです。ルールを提示するというのは「スタッフから子ども」への一方通行ではなく、スタッフ自身も守らなくてはいけないんです。それが子ども達のお手本にもなるし、療育がブレることも無くなるでしょう。

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初めは難しい事は考えずに「子ども達との約束も、1人の人間との約束」だとイメージして、裏切らない様に真摯に向き合って見てください。