この記事では「ネガティブな事に過剰に反応しない支援」ということで、過去記事の「ABA(応用行動分析学)を児発管が徹底解説」と「子どものクールダウンと大人の過干渉│コラム」の記事を再構築しています。
また前回とは違った角度からも見直せると思いますので、是非最後までお読みください。
1 ネガティブな事に過剰に反応しない支援
この章では「ネガティブな事に過剰に反応しない支援」というテーマを「ABAと過干渉の関係性」
と「療育への活かし方」という項目に分けて、具体的にまとめています。
1-1 ABAと過干渉の関係性
「ABA」と「過干渉」は、どちらも耳にしたことがあると思いますが、是非合わせて考えて頂きたいと思います。
①ABAとは
ABAについて、詳しくはリンクを見て頂きたいのですが、端的に言うと「良い行動は褒めてリピート」し「良くない行動は消去」していくと言うものですが、消去の際には「行動に対して強く叱ったり、過剰に反応せずスルーするイメージ」です。
そのため、過干渉になってしまうといつまでも「消去」出来ないままのループにハマってしまいます。子どもに不要なストレスを与えるだけの支援になる可能性があるという事です。
②過干渉とは
過干渉と療育の接点について、詳しくはリンクを見て頂きたいのですが、子どもがクールダウンなど、何かをしようとする際に過干渉によって台無しにしてしまう恐れがあります。
無意識のうちに「支援者が子どもを煽ってる状態」になっているのです。子どもの事を思っての行動が、少し間違えるだけで真逆の効果になってしまうことがあるんです。
1-2 療育への活かし方
では前項目で学んだことを、実際の療育にどうやって活かしたら良いのでしょうか。
私が思うに「子どもと接する=オーバーリアクション」や「優しさ≒甘やかし」という方が、まだ多くいると感じています。この考え方も全てが間違っている訳ではなく、それが必要な場面も必ずあるとは思っています。
療育とは生活の上にあるものなので、通り一辺倒で同じ感情、同じテンション、同じ対応だけでは場面に合わない事があると考えて頂きたいです。
2 まとめ
さて、ここまで「ネガティブな事に過剰に反応しない支援」というテーマを「ABAと過干渉の関係性」と「療育への活かし方」という項目に分けて考えてきましたが、いかがだったでしょうか?
「ABA」や「過干渉」「なぜネガティブな事に過剰に反応してはいけないのか」など、大切なことが分かって頂けたのではないかと思います。
よく例えられるのは「子どもが転んだ時に駆け寄って甘やかすといつまでも泣いているが、グッと堪えて心の中で頑張れ!立て!と願う」と言うのがあります。
この例えは今の時代にはそぐわない部分もあるかと思いますが、その心情は同じなのではないかと思います。
皆様も是非この記事を考えるきっかけとして、日々自身をアップデートし「子ども達の将来を見据えた療育」をおこなっていってください。