この記事では「優しさが原因の誤学習」と言うことで、テーマに沿った運営者の経験や考えを中心に記事にまとめていきたいと思います。
日常生活や仕事、療育でも役に立つ内容となってますので、是非最後までお読み下さい。
1 優しさが原因の誤学習
この章では「優しさが原因の誤学習」というテーマを「優しさと甘え」と「タイミングが重要」という項目に分けて考えていきたいと思います。
1-1 優しさと甘え
私がこの仕事をしていて感じるのは、甘やかすことを優しさだと勘違いしている人が多いということです。また支援者の「こっちの方が早い」等の都合を押し付けられて甘やかされていることもあります。私自身は厳しくすることの中に優しさがこもっていたり、子ども達の将来を見据えた支援をすることこそが真の優しさなのではないかと考えています。
優しさの間違った延長上に甘えがあり、子どもからすると嬉しいことなので支援者も勘違いしがちなのですが、ここの線引きはキチンとしておきたいところだと考えています。また優しくするということは子どものやっていることに介入する機会も増えていくことになります。例えば同じように何かをしてあげたとしても、タイミングを間違えばそれも誤学習に繋がってしまう可能性もあります。
次項目ではどのようなタイミングだと誤学習に繋がっていくのかなど、少しな具体的にみていきましょう。
1-2 タイミングが重要
この項目では。実際に指導員の優しさが誤学習に繋がってしまった事例を紹介していきます。
事例
言語でのコミュニケーションが取れない小学1年生の子どもが机上でパズルをしていましたが、突然泣き出した。いつもその児童と関わっている指導員が「この子はパズルがイヤだから泣いてるんです」と児童を抱き抱えパズルから遠ざけて泣き止ました後、その児童発達支援の好き玩具ゃを与えてその場を離れた。
如何でしょうか?
私はこのままではその子が「訴える≒泣く」という表現が正しいと誤学習してしまうと感じました。私も「パズルに飽きて泣いてるんだろうな」とは感じましたが、今その子に他にどんな表現があるのか、大人が介入しないと泣き止まないのか、考えながら見守っていた矢先のことで、私の静止も無視するような形でした。
その指導員自体はとてもよく頑張っている人ではあったので、尚更残念な気持ちと「もっと育成に力を入れないといけない…」と強く思った出来事でした。
2 まとめ
さて、ここまで「優しさが原因の誤学習│コラム」という事で「優しさと甘え」と「タイミングが重要」と言う項目に分けて考えて来ましたが、いかがだったでしょうか?
優しさと甘さはその子どもの将来を見据えているか、子どものことを最優先にしているかという部分が焦点になっていること、それだけでなく支援をするタイミング次第では提供している支援が原因で誤学習に繋がることもあるということが分かったかとおもいます。
また私は過去に「厳しさと優しさの関係性│コラム」や「厳しさと優しさと甘さ│コラム」といった関連記事を書いています。併せて読むと内容がより分かりやすくなるので、リンクから是非お読みください。