障害児通所支援事業所における送迎について│療育のお仕事

運営者:田中
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本日は、障害児通所支援事業と言われる「児童発達支援」「放課後等デイサービス」の送迎事情について書いていきたいと思います。

 

今とても注目されている「2類型」のお話も入ってきますので、是非最後まで読んで頂きたいと思います。

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1送迎サービス

便宜上「送迎サービス」と書いていますが、障害児通所支援事業所では送迎片道に対して加算を付けることができ、報酬を頂ける事になっています。

1-1 現在までの送迎事情

障害児通所支援事業所、特に放課後等デイサービスにおいては送迎がマストとされていました。というのも、保護者様の多くは学校への送り迎えをしなければならない状況に置かれることが多く、保護者様からは「療育」が求められているのと同時に「送迎の負担軽減」を求められていました。

正直なところ、療育内容が充実していなくても「送迎」と「お預かり(安全の確保)」が出来れば利用者が増えると言った状況にありました。

しかし、現在は「送迎をおこなってない」事業所が多くみられるようになっています。それは「現在は障害児通所支援事業所以外の送迎サービスが充実したから」ではないんです。

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次の項目では「なぜ、送迎サービスが減ってきているのか」について、考えてみたいと思います。

1-2 送迎サービス減少の理由

それでは、なぜ需要があったのに送迎サービスが減少していったのか考えていきましょう。

①報酬が減った

度重なる報酬改定により、当初と比べて報酬がかなり下がって来ています。無駄なく上手に運営しても、そんなに多くの収益を得られないようになってしまっています。

財源の問題や、療育の質、事業所が多すぎるといった問題があり「2類型」に分けるなども検討されています。

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言い方は悪いですが、現在の障害児通所支援事業所は「薄利多売」の形になっています。

 

そのため新規参入は難しく「すでに数店舗稼働して収益のある企業」か「余裕のある企業」しか参入出来ない状況になっています。

②療育自体の魅力で勝負する

上記の「報酬」に関しての内容とも近いのですが、送迎に頼らなくても「個別」や「特化型」で集客が出来る事業所は「送迎で人員を割かれるよりも、その分療育に力を入れる」傾向にあると思います。

児童発達支援は元々その傾向が強く、少し前くらいから送迎が増えだしたのですが、また元の形に戻りつつある印象です。

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2 まとめ

ここまで「障害児通所支援事業所」の「送迎事情」について見てきましたが、いかがだったでしょうか?

誤解して欲しくないのは、冒頭にも書いてますが「保護者様のニーズがなくなった」わけでも「他の送迎サービスが充実した」わけでもありません。

私が事業所の立場として思うことは、送迎はやりたくても難しいと言うことです。私は本職では送迎をしていますが、色んな意味で大変難しい状況です。

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確かに預かる時間も重要です。しかし特に長期休みなどは「その時間までに仕事を終わらせて迎えに行く」「その時間までに送っていく」方が、保護者様にとっては困難なのでは?と思ってしまいます。

 

移動支援や送迎のボランティアなどもあります。ニーズが高い故に中々空きがないのが現状ですが、早いうちから申し込んでおくのも1つの方法です。

 

あらゆるサービスを利用して親子ともに充実した生活がおくれるようにしましょう。療育ラボもそのお手伝いが出来たら幸いです。

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