「針を使わない裁縫」で安全療育│療育プログラム

 

女の子の好きそうなプログラムのネタがない。
裁縫に興味がありそうだけど、まだ危なっかしい。

運営者:田中
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上記のようなお悩みをお持ちの皆様へ朗報です。針を使わなくても出来る「初めての裁縫」を療育にしていきましょう!

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1 ソーイングキット

今回の記事は市販されている商品ありきの記事なのですが、実際に私も現場で使っていましたし、療育関係の知人にも勧めており、反響の大きかったものです。

1-1 商品の紹介

「はじめてのソーイングキット」

ここでは「すみっコぐらし」を紹介していますが、キャラクターの違うものもいくつも出ていて、男の子でも気に入るものもあると思います。

1-2 メリット

このソーイングキットを使うことでどんなメリットがあるのか、療育的にどういう効果が期待できるのかを見ていきたいと思います。

①針を使わないから「安全」

タイトルにも入れているように、1番の特徴ですね。針刺しをして怪我をしてしまうと、裁縫にイヤなイメージが残ってしまったり、何より痛いのはイヤですよね。

運営者:田中
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安全面を確保しているから、子どもが主体的に進めることが出来ます。大き目に空いた穴に糸を通す事で縫っていくので、割とやり直しも出来ますよ!

②先の見通しをたてる

このソーイングキットには説明書が付属しており、手順や縫い方などを書いてあります。家庭で出来るお楽しみ療育│クッキングでも触れましたが、子ども自身が先のことを考えて行動する事が期待でき、それ自体が療育となります。

 

運営者:田中
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まだその段階ではない子は、大人がその部分を手伝ってあげましょう。私が実際に現場で使っていた時も「微細運動的には能力があるけど、次に何をしていいか分からずにパニックになる」という子が実際にいました。

 

丁寧に説明し、子どもが次の手順に進むタイミングを逃さず関わることで最後までやりきりました。あの「達成感に満ちた笑顔」をよく覚えています。

 

③集中力が高まる

手先を使うので「微細運動」になることは言うまでもありませんが、説明書と手元を繰り返し見ることでの「眼球運動」、手順を覚えつつ手を動かすことで「ワーキングメモリ」のトレーニングになることが期待出来ます。

運営者:田中
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大人もそうですが裁縫をしている時ってすごく集中しますよね。慣れてしまえば単純作業の繰り返しだったりしますので、集中しやすいんです。

 

④「ごほうび」がある

これも先程紹介した過去記事の【料理テキストリンク】と同じで「自分で頑張って作ったキャラクター」に愛着が湧き、より大切に扱ってくれることでしょう。

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私が実際に現場で使っていた時は、完成後には皆がキャラクターをカバンに付けて来所していました。

 

小さく名前を書くなど、工夫しないと紛失の原因になってしまいます。

 

⑤安価で始められる

今回ご紹介したものも、500円程度と非常に安価です。メーカーや種類によっては値段の違うものもありますが、それでも何千円もするものではありません。日々の療育の事を考えると、これはとてもありがたいことですね。

デメリットとしては、比較的簡単とは言え、子どもがまるっきり1人でやるには少し慣れが必要だと思います。また、完成までには多少の時間がかかってしまいます。

運営者:田中
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また、私が事業所で子ども達に提供していた時は、数回に分けておこなっていました。

 

「材料の管理」や「進行の度合い」など、多少は大変、面倒臭いと思えることもありました。しかしそれを補って余りあるプログラムだと感じています。

 

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2 まとめ

私の現場での経験なども交えつつ、ソーイングキットのメリットを中心に書いてきました。皆様にもソーイングキットを使った療育の魅力が伝わりましたか?

「SST」は難しく考えると「何をしていいか分からない」「私は勉強してないから…」となりがちですが、そもそもSSTとは「生活スキルトレーニング」なんです。だから「お手伝い」や「家事」と相性がいいんです。

子どもと保護者様が、お互いに過度なストレスを抱えずに、楽しく療育していけるきっかけとしてください。

 

運営者:田中
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私の事業所にも「俺、昨日ママのお手伝いしてお皿洗ったよ」と、挨拶もままならずに報告してくれる子がいました。

 

保護者様にその話をすると、保護者様も嬉しそうに「最近ほんとに手伝ってくれて」と子どもに負けないくらいの笑顔でした。

その関係性をみていると、「子どもは褒められて自己肯定感が上がり、その様子をみて保護者様のモチベーションが上がる」相乗効果が生まれていました。

 

いつも言いますが「正解は1つではありません」自身と子どもの状況をみつつ、ベストな関わり方を見つけていきましょう。

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